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カテゴリ:中小企業の生きる道
2年前に後継者の娘が経営に加わるまでは、14年間「トランクルーム」「音楽スタジオ」「テレワーク室」「卓球場」「不動産仲介業」を1人で経営していました。
いわゆる1人で「五毛作」経営です。 そんなユニークな経営スタイルをケーブルテレビのディレクターが私のブログで見つけ、2年前に「三関王」という番組で取材されました。 そんな五毛作ですが、原点は16年前まで祖父の代から長年営んできた織物製造業にありました。 織物業では20台のエアージェット織機で、20年間355日24時間稼働で月産20万mの布を織っていました。 年間240万m、20年間で4800万m・・・という今考えると恐ろしい数字を生産して販売していたのです。 売上10兆円以上もある大手総合商社の繊維業界NO1の伊藤忠商事の100%下請け(委託生産)を40数年間も営んでいましたから、正に「薄利多売」戦略の極みです。 そこで私は何をやっていたかと言うと、経営はもちろん営業、経理、受け渡し(糸と織物)、人事労務、IT管理、現場(機械修理、織物企画計算、品種替え、空調管理、電気管理、タイイング、機織り、荷造り、検反、フォークリフト、トラック運搬など)という多能工です。 小学生の頃から家業として、糸や反物の運搬などを出来る範囲で手伝い、自然と仕事を覚えていきましたので、大学生の頃は既に1人前の工員になっていました。 この織物工場での多能工というのが、今の「五毛作」経営の原点だったのです。 何でもやらなければならない・・・というのが零細企業経営者の基本だと思います。 とにかく父親から「織屋の大将はスパナを握らなかん」が口癖で、商社もそれを評価していたようで、私もそれを見習っただけです。 だから私も娘にIT関連だけでなく、極力現場の仕事もさせているのです。 時代が変わっても、零細企業経営の基本は変わらないと思います。 という事で、第2次産業(製造業)の織物業の経験を第3次産業(サービス業)のトランクルームや音楽スタジオに活かしていますが、仕事の基本はみんな一緒だと・・・感じます。 一見何の関係もないように見えますが、実は大ありだったのです。 しかし織物時代に一番抜けていたのがエンドユーザーを念頭に置いた「新しい織物の提案」で、取引商社から言われたことは出来るけども、自ら発信するのが下手という「下請けのサガ」でした。 幸い大学生の時に起業の真似事のような大学に学連加盟(レース志向)のウインドサーフィン同好会を創部したり、家業の機織りだけではダメだとフラワーレンタルの歩合制営業やビアガーデンのエレベーターボーイやスーパーの棚卸要員や運送屋の事務といったバイトを経験したり、サラリーマン時代は建材金物問屋ルート以外に量販店やホームセンターへの直販営業を経験したお陰で、「下請けのサガ」を乗り超えて今の川下に近いエンドユーザー直の5つのビジネスを起業できたのかと思います・・・(汗)。 やはりモノゴトには一発逆転はなく、それなりの長い長いストーリーがあったのです。 「トランクルーム貝塚」「スタジオ0724」「貝塚卓球センター」「テレワーク&スタディ貝塚」 「 貝塚不動産.com」 大阪府貝塚市名越661 tel:072-446-0798 mail: info@sasatani.com にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.10.31 08:30:51
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