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カテゴリ:音楽スタジオ(スタジオ0724)
貝塚市の人口は8.3万人で堺市は81.3万人なので、貝塚は堺の約10分の1しか人口がありません。
人口はビジネスに直結します。 人口が多い都会はどんなビジネスをやっても流行る可能性がありますが、人口が少ない田舎では逆にどんなビジネスをやっても成功する可能性は少ない・・・と言えるかも知れません。 田舎では何をやってもダメ・・・という前提で、褌のヒモを締めて起業するくらいでイイ加減かも知れません。 特に田舎で成功する可能性の少ない都会型ビジネスであるトランクルームや音楽スタジオなんて・・・(笑)。 それを私は敢えて起業しただなんて・・・周りから「アホちゃうか?」とか「ついに狂ったか?」とか言われているんじゃないですか(笑)。 天国の親父は顔を真っ赤にして怒っている事でしょう・・・(汗)。 織物時代は貝塚市が日本一織物業者が集積する地区でしたが(昭和30年代は名越町内だけで11工場)、それは古くは江戸時代から明治、大正、昭和にかけて日本の繊維業界の中心であった大阪本町(船場)の大手総合商社や大手紡績との付き合いがあったからです。 そういったビジネスのバックボーンがあったからこそ、織物業者は100年に一度の改革と言われた1台1000万円もするエアージェット織機への更新(シャットル織機から)なんかも強気になれたのです。 しかしバブル崩壊後はそれが裏目に出て、大手総合商社も海外投資に大転換した結果これまでの国内の織屋への少品種大量生産の200本ブロードなどの定番生地(オッパ商品)発注が激減し、泉州の多くの織屋は苦境に陥ったのです。 どんな業界でもそうですが、時代の変化に対応できなかった業者は残酷な結果に終わるのが世の常です。 弊社も2006年まで祖父の代から57年間も頑張ってきましたが、「これは本当にヤバいぞ」と完全廃業に踏み切りました(同時にトランクルームに転業)。 その2年後のリーマンショックまで頑張っていたら、危うく倒産していたかも知れません・・・(汗)。 不幸中の幸い・・・と言うのは、正にこの事を言うのでしょう。 そんな経緯で17年前にトランクルームに転業し、その2年後に宅建を取って不動産仲介業も始めましたが、努力している割には「これは儲からないぞ(効率が悪い)」と、他社(他人)の不動産に関わるより自社の不動産の有効活用に力を入れた方がイイと判断し、7年前にトランクルーム貝塚「別館」1階の1室を改造コンバージョンして音楽スタジオを「副業」として新規事業としてスタートしたのです。 やはり不動産仲介業は、売り手(貸し手)と買い手(借り手)の間に入りストレスが貯まります・・・(汗)。 ところが人口の壁にぶつかったのです。 都会と違って貝塚は人口が少ない大阪の田舎なので、まともに集客できる訳がなかったのです・・・(汗)。 コンビニや食品スーパーのように地元住人に頼るビジネスではなく、スタジオ経営はもっとエリア的にもジャンル的にも広範囲から集客しなければ・・・と(汗)。 元々起業当初から「バンドだけでは集客できないだろう・・・」と薄々感じて、最初のAスタジオは22畳と広くダンスも視野に入れ、だんじりの大太鼓が入るように防音ドアを広くしていました。 これがバンド集客を補う意味で功を奏しました。 普通の10畳くらいで防音ドアも標準サイズを採用していたら、ダンス系も和太鼓も集客できずに1年以内に音楽スタジオ業界から撤退していたかも知れません・・・(汗)。 その後バンド練習以外にダンス系(ヒップホップ、フラダンス、タヒチアン)のお客さんも増え始め、昨年から思い切って和太鼓6台を導入した事によって「だんじり鳴物」のお客さんが増えてきました。 その後フラメンコ、ファストドロウ、サンドバッグ(キックボクシング、ボランティア空手)・・・チョッと変わったニッチな用途をドンドン新規開拓していったのです(汗)。 バンドスタジオという常識や既成概念に囚われず、それを打破した事が人口たった8.3万人しかない貝塚で7年で規模的に泉州エリア最大級のスタジオになり(会員数2200人超)、何とかビジネスとして成り立っているのです・・・(汗)。 とにかくビジネスは時として常識や既成概念が邪魔をするものですし、貝塚市を南北に縦断する南海本線とJR阪和線が大都会OSAKAの難波や天王寺に「無意識」に向いている「貝塚には何にも売ってない、やっぱり大阪(ミナミ)に行かんと・・・」という生活道線が、地元貝塚市での消費行動の邪魔をするのです。 この無意識がマーケットを考える上での想定外の結果を生むのです。 昔から貝塚市に隣接している岸和田市や泉佐野市の人間が「貝塚に遊びに行く」なんて言う消費行動がなかったのが、それを端的に証明しています。 私自身も若い頃は大阪ミナミのディスコやライブハウスによく行きましたが、地元泉州では岸和田の音楽スタジオやショットバーやレンタルレコード店によく通い、泉佐野のショットバーやライブハウスによく通いましたが、貝塚で遊んだ記憶が殆んど無いのです・・・(汗)。 貝塚はスナックくらいか・・・(笑)。 という事で、今から思えば「22畳のスタジオにしてダンス系も集客し、防音ドアを2尺5寸のだんじり大太鼓が入るように別注した(通常の2倍の改造費が必要だった)」というアイデアが良く浮かんだなァ・・・と我ながら感心しますが、一体何故そんなグッドアイデアがパッと閃いたのかは、今もって不思議です・・・(笑)。 「トランクルーム貝塚」「スタジオ0724」「貝塚卓球センター」「テレワーク&スタディ貝塚」 「 貝塚不動産.com」 大阪府貝塚市名越661 tel:072-446-0798 mail: info@sasatani.com にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.12.21 14:45:41
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