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カテゴリ:中小企業の生きる道
昨日の読売新聞にコロナ期間中のゼロゼロ融資(コロナで売り上げが減った企業への実質無利子・無担保で融資する仕組み)の返済が本格化して、返済できずに倒産する企業が増える恐れがあるという記事が掲載されていました。
金を借りたら返すのは当たり前の話で、それが返せないとなると倒産や自己破産になり、社会的信用がゼロになり誰からも相手にされなくなります。 弊社はゼロゼロ融資を受ける事も返済不要の助成金(補助金)を受け取る事も一切なく、コロナ前からの無借金経営を貫き自助努力で何とかコロナを乗り切りました。 この誰にも頼らないで、このコロナを突破できた自信は大きいです。 過去50年を振り返ると、これまで父親の織物業時代はオイルショック、私の時代になってからはバブル崩壊とリーマンショックを生き抜いてきましたが、これが大きな自信に繋がっています。 経験を通じての自信・・・これが何より大事です。 本を読んだりセミナーに参加しても、100%自信なんかつきません。 逆に言うと、そういった人間の弱い心理を突いた怪しい「不安ビジネス」が世の中に溢れているので気をつけなければなりません。 まぁ同業者の織物業者でも全盛期の1970年の頃に680社(貝塚市~岬町)あったのが、弊社が廃業した2006年には20社くらいまで激減してしまったのです。 たった30数年で97%も激減してしまいましたが、廃業当時は生き残った3%の中に入っていたのです。 しかし私はもう未来はないと・・・私の手で、泣く泣く余裕のあるうちに60年近く続いてきた泉州の地場産業だった家業の織物業の幕を下ろした(廃業)のです(涙)。 生き残るために、曽祖父からの家訓の「名を捨て実を取る」を実践したのです。 まぁしかし、やっと約3年間のコロナがやっと収束し、これから「元を取り戻そう!」と考えています。 コロナで借金が増えた会社はこれから金利が上がって来るので大変ですが、弊社はコロナ以前からの無借金経営を貫き通しました。 借金がないので元金も金利も払う必要がなく身軽で、更に自社の土地と建物なので家賃を払う必要も無く、従業員(スタッフ)を誰も雇っていませんので人件費ゼロなのが弊社最大の強みです。 副業の音楽スタジオは売上が激減しましたが、本業のトランクルームは毎日ブログやSNSで発信したのが功を奏したのか、テレワークによって自宅を整理した多くの方がトランクルームを利用されたり、泉州では珍しい弊社のような「屋内型」が広まってきたのかコロナの影響を受けないどころか、むしろコロナで売上が伸びました。 トランクルームは典型的な「内需型レンタル業」で仕入れがなく、織物時代のように円相場や原油価格や電気代や人件費に影響される事がないのが1番です。 業界によっては売上が激減したところが多いと思いますが、そういった業界に勤務していた外国人がコロナ期間中に母国に帰国してまた来日するまでの間に弊社トランクルームに自分の荷物を保管するといった特需が何件もあり、不況不況と言う前に目を凝らして周辺の実態をよく見るスタンスが大事と感じました。 トランクルームは単なるハコ・・・スペースですが、考えようによっては用途が相当あるのです。 たかがハコ、されどハコです。 まぁコロナ前に計画していた第3スタジオをコロナ期間中に計画通り増設してしまい、トータル6か月も臨時休業して売上がゼロでホンと大変でしたが、何とか生き延びてこれました。 今年に入り、ライブ活動が活発化してきてバンド予約が増え、昨年導入した和太鼓のお客さんが増えてきたので、ダンスとアコースティック中心のミラー付きの第4スタジオ(Dスタジオ)を増設しました。 これによってバンドと和太鼓が増えても、ダンス系のお客さんにDスタジオを利用してもらう事によって全体の稼働率を維持できると考えます。 しかし、何故か増え続ける?スタジオ会員さんの事を考えると、会員数3000人を超えるであろう来年か再来年あたりに第5スタジオ(Eスタジオ)の増設を計画しています。 まだまだ先と思いますが、どの場所に楽器機材を何にするか付帯設備も全て100%完璧なシナリオが出来ています。 それくらいでないと、この先リハーサルスタジオ経営者として生きていけませんから。 まぁ、今の2300人から700人増えて3000人を突破・・・するであろうと予想していますので。 3000人を突破して急に会員数がストップという事はあり得ません。 その背景には今の高校軽音楽部の人気と人数を見れば、毎年バンド活動をする高校生が増え続けているのです。 高校の部活人気NO1は、どこの高校でも軽音楽部という事実は彼らの両親が青春時代に第2次バンドブームの洗礼を受けたという歴史的背景があるからです。 更に昨今の泉州の自治体は音楽エンタメに力を入れており、計画中の泉州山手線の出入口がトランクルーム貝塚(スタジオ0724)の近くに出来るのが追い風となっています。 特に泉州山手線によって貝塚の人口10倍の堺市から30分で弊社に来れますので、泉州では数少ないニッチマーケットの弊社のような屋内型トランクルーム(音楽スタジオ)にとって、このメリットは計り知れません。 堺市民の日常の買い物は近くのコンビニやスーパーで済まし貝塚まで来ることはありませんが、堺でも数少ない音楽スタジオとなると、30分くらいなら貝塚名越まで来てくれるのです。 時代は名越に向いているのか・・・(笑)。 あと水間線とJR阪和線が「乗り換え」できれば言うことなしです。 乗り換えできれば貝塚市の未来はもっと明るくなっていたはずですが、この件に関し歴代市長だけでなく府議会議員や国会議員も誰も本気で取り組んで来なかったのが非常に残念です。 まぁしかし彼ら高校生を卒業するときに、弊社スタジオが地元泉州にあれば必ずしもバンド活動をしなくても、楽器の個人練習に来てくれると信じています。 スタジオ数が5室に増える事によって文字通り泉州最大手のリハーサル音楽スタジオになる訳ですので、リピーター率が増えると考えます。 こうなれば、もう好循環しかありません。 個人利用なら1時間500円、バンド利用なら1時間1000円~・・・と、一歩一歩真面目に商いをやっている事が最終的にビジネスを長く続けられるのです。 こんな堅実な経営をしているのも「1m織ってナンボ?」という織屋時代の賃織り体制の影響です。 長かった織屋のお陰で、こんなにもお堅い経営を貫き通せたのです。 最近孫らと「人生ゲーム」にハマっていますが、私が子供の頃の人生ゲームとは違い複雑になってきて、約束手形のやり取りもあったりして、孫に「お金を借りたら返すんやで」と暗に教えるという意味でオモシロいですねェ・・・ という事で、コロナでライブハウスや音楽スタジオといった音楽エンタメ業界がだいぶ減ってしまいましたが、弊社は逆に増設したお陰で他社に流れていたお客さんを受け入れる事が出来たのです。 他社と同じように縮小していたら、コロナ後の反動を受け止められなかったのです。 まぁ、今朝の妄想はこれくらいにしときます・・・(笑)。 「トランクルーム貝塚」「スタジオ0724」「貝塚卓球センター」「テレワーク&スタディ貝塚」 「 貝塚不動産.com」 大阪府貝塚市名越661 tel:072-446-0798 mail: info@sasatani.com にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.09.18 05:27:41
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