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カテゴリ:中小企業の生きる道
いくら祖父から続けてきた家業(織物業)でも経営が上手くいかないままズルズルと続けて行けば、最悪の事態(倒産)に陥る・・・と危惧し、そうなる前に全く異業種のトランクルーム賃貸業に転業しました。
それが17年前です。 中国からの洪水的な製品輸入が減り、日本の繊維業界も変わらねば、いくら努力しても無駄だと悟ったのです。 業界団体で国会議事堂の前で「中国に対しセーフガード発令せよ」と通産省に対して私も参加してデモ行進しましたが、何の効果もなく単なるセレモニーに終わってしまい・・・こりゃ無理だなと。 ならば廃業という決断で、自分が変わればいいじゃないか・・・と廃業に持ち込んだのです(汗)。 自分が変わる事で人生をシフトチェンジしたのです・・・と言えばカッコいいですが、どうなろうとも全て自己責任です。 このリスクを負う覚悟があるかどうか・・・度胸と勇気が必要です。 まぁ倒産と廃業は、天と地ほどの差があります。 倒産(自己破産)は先祖代々築いてきたモノが一瞬でゼロになるどころか、ヘタに夜逃げなんかすれば地元に一生戻って来れないので返ってマイナスです。 上手にソフトランディングする事が、経営者の手腕の見せ所です・・・(汗)。 ココです・・・ポイントは。 弊社の場合は廃業の1年前から誰にも言わずに着々と準備していましたので、廃業宣言の時点で自分でもビックリするほど殆ど準備は整っていました。 やはり入念な準備は大事です。 そのお陰で機械設備の中国への転売から織物工場のトランクルームへの改造コンバージョンもスムーズにいき、たった3ヶ月で完全に変身できたのです。 ついこの間までガチャガチャと織機音が24時間鳴っていた建物が、アメリカのサスペンス映画の1シーンのようにシーンと静まり返った部屋がズラーっと並んでいたのです。 これで私の織物人生から全く未知のトランクルーム業へのライフシフトが完了した瞬間です。 確たる売り上げの見込みもありませんでしたが、未来のドアを開けた・・・という意味で、嬉しかったですねェ。 これも好奇心と勇気があったお陰です。 従来の織物業で悶々とするより未知の世界に飛びこもうとする好奇心と勇気。 コレです・・・ポイントは。 好奇心も勇気も無ければ、一歩も先に進めませんでしたから。 まぁしかし、67年生きてきて心底思う事は人を変えようとか、体制を変えようとか・・・というのは絶対無理で、人にアドバイスして人の心を変えたり、議員になって市や国を変えるなんて不可能だという事です。 逆にそんな事をやろうとすると、妬みや恨みを買ってしまいます。 それより自分とファミリーが幸せになるのを最優先し、従業員を一切雇わない死ぬまで仕事ができる「家族経営という生き方」を選択したのです。 まぁ「こりゃダメだ」と思うような人や体制には近づかない事が大事で、自分の信じた道を足元を見つめ一歩一歩ジックリ歩くだけです。 孫子の兵法で「君子危うきに近寄らず」というのがあり、若い頃はその意味もよく分かりませんでしたので失敗もよくしましたが、今は人生経験を相当積み重ねてきましたので失敗の確率もドンと低くなりました・・・(汗)。 単に本を読んでその言葉を知っているだけではナンセンスで、実際の経験を通じて「本当にワカル」のが大事なのです。 学校秀才が、実際のビジネスでよく失敗や挫折をするというのが正にコレです。 実際の社会やビジネスでは教科書に載っていない事だらけで、その場の一瞬で判断を下さなければならない事が多いのです。 「人生は総合力が勝負」ですから、勉強だけでなく「芸術」「スポーツ」「趣味」「ITスキル」「英語力」「地元での地盤」「多様で多彩な人脈(コミュ力)」とバランスよく人生を生きてきた者が勝ちだ・・・という学校では決して学ばず殆どの人が知らない「人生の方程式」を早く知った方がお得です。 私のように勉強ができず大学受験に失敗して2年浪人しても二流私立大学にしか行けず、そこでも留年しても・・・決して落胆する必要はサラサラありません(笑)。 人生は長く、大学を卒業してからまだ60年もありますから。 という事で、自分は努力すれば変わる事ができますが、アドバイスなんかで人を変える事はできませんし、ましてや市長になっても市を変える事はできませんし、総理大臣になって日本を変える事は出来ません。 なので、5,600年前に世界中で植民地を作ったりして栄華を極めたスペインやポルトガルは何百年もかけて沈んでいき、未だに再び世界の先進国の仲間入りも出来ていません。 人も国も自分が本気で変わろうと思わなければ、ずっと変わらないのです。 残り僅かの人生ですが、人生の最後に「俺に人生はサイコーに楽しかった!」と思えるようにドンドン変わっていきたいと思います・・・(笑)。 ただこのままいくと、日本がどこまで沈んでいくのか・・・? 私はもうイイですが、子や孫の事を考えると、これだけが心配です・・・(汗)。 「トランクルーム貝塚」「スタジオ0724」「 貝塚不動産.com」 「貝塚卓球センター」「テレワーク&スタディ貝塚」 大阪府貝塚市名越661 tel:072-446-0798 mail: info@sasatani.com にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.12.05 08:41:48
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