オリエンタルラジオ魂!
自由と平等。これは磁石のように常に反発し合う。自由が過ぎれば平等が損なわれ、平等が過ぎれば自由が失われる。自由と平等を唱えたフランス革命以降、人類はずっとそのバランスについて悩み続けてきた。ぼくが学生のころは、ちょうどレーガンやサッチャー、中曽根らが自由に舵を切りすぎたころで、当時、「自由主義の再検討」(藤原保信著)なる本をむさぼるように読んだ。歴史はブランコのように行ったり来たりする。社会民主主義がしばし幅をきかせた後、再び小泉改革に揺り戻しが起きた。先日、お笑いのオリエンタルラジオ「東京R」という本を読み、平等について考えさせられた。この中で中田敦彦が「個性を大事にしようという生ぬるい言葉では、どうすることもできない過酷な生存競争がこの世界には確実にある。誰もが平等で幸せになれるという幻想的な教育は破綻を来していると思う」と書いている。おもしろかったのが、映画「バトル・ロワイヤル」の話である。無作為に渡されたマシンガンやハサミで中学生同士が殺し合うストーリーなのだが、「問題はそれらをどう利用するかである。実はハサミを最大限利用すればマシンガンを持つ人間にも勝つことができるというところに人生の真理がある」と続く。自由と平等。両立しがたいそれらを結ぶ架け橋を「友愛」だと主張したのは鳩山由紀夫である。永田町では笑いの種だったが、本人は大まじめであった(「民主党の研究」塩田潮著)。民主党を立ち上げたのが96年だったから、あれから11年。当時、中曽根が「ソフトクリームみたいなもの。甘くておいしいが夏が終われば溶けてなくなる」と新党を茶化したが、いまだ甘いだけでおいしくない。この11年なにをやっていたのだろうと思ってしまう。ポスト小泉の旗は平等に決まっているのに、それを掲げられる政治家が永田町にいないのはどうしたことか。さきのオリエンタルラジオの中田は次のように教育現場に注文をつけている。「教育現場ではこういってほしい。誰もが平等に幸せになれるわけではありません。だから精一杯もがいて、のたうち回って、その不平等と戦ってください、と」。人生は結局、いかにハサミを磨くか、なのだ。才能のなさで天を恨んでも始まらない。不平等。いま世界を襲っている株安がいい例だ。余ったカネが、株に行ったり原油に行ったりとうもろこしに行ったりしている。世界で12億人もの人が一日1ドルで生活しているのに、かたや、カネが余って仕方ない人たちがいるのである。ぼくらは精一杯もがき、のたうち回るしかない。【DEERS百貨店】 本・雑誌 ◇ パソコン・家電・AV ◇ 生活・インテリア ◇ スポーツ・アウトドア ◇ ファッション・ブランド ◇ ダイエット・健康 ◇ トラベル ◇ 趣味・ペット ◇ フード・ドリンク・ワイン ◇ 出品30日間無料 ◇ 人気blogランキング ◇ 大感謝祭セール蓮4044