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テーマ:イタリアの美味しい話(706)
カテゴリ:愛しのチーズ達
ここ数日シンシンと寒さを感じるフィレンツェで
久しぶりにカゼを引いて鼻息ができずに不自由しております。 一瞬春を感じさせてくれたあの日々はいずこ...。 こうも鼻栓状態ですと喉カラカラ、頭も重く何も考えられません。 そのまま昼寝してしまって目がさえてきてしまったので 先日いただいたタレッジョのお話でも。 ロンバルディアの山間の渓谷で熟成される牛乳製のDOPチーズ、タレッジョ。 中心部に芯が残らないくらい柔らかく熟成したものが食べ頃です。 お店で手にとって触れるようならば、表皮がほんのりオレンジ色でしっとりしていて 押してみて弾力を感じられるようなものを選んで購入してみてください。 タレッジョのもつバターのようなミルクの甘みと 舌の上で濃厚にとろける旨みと非常に良くあうのは シャキッと辛みさえ感じる野生的なルッコラのサラダです。 イタリアではあまり見かけませんが、日本でならクレソンをあわせても美味しいです。 ルッコラは袋に入って売っているようなやさしい味のものより 土がついているようなワイルドな葉っぱのものの方が辛みが強くてGOOD。 このタレッジョのネットリとした甘みとルッコラの辛みと歯触りが なんとも高級でオトナな味を、噛みしめる度に感じさせてくれます。 知り合った頃はルッコラを苦いと言って食べられなかった夫ですが ビステッカとあわせるように勧めたら、突然覚醒したようにバクバク食べられるようになりました。 今回はルッコラとタレッジョの組み合わせを勧めると 「うっわ~、このチーズ、臭っちゃった靴下のニオイがするぅ~!」 ですって。 ム。 こういった先入観から食べず嫌いになってしまう人がいませんように。 塩水で表皮を洗いながら熟成させるウォッシュタイプ特有の香りはありますが 食べる時は表皮を取って、とろりとした中身だけいただけば大丈夫。 「いいから口に入れてみな?食べたとたんに靴下のニオイって 言ったことすら忘れるから。」 結果は、私の言った通りに。その後は止まらぬ勢いで食べておりました。 もちろん茹でたジャガイモとも合いますし ピッツァやグラタンなどのお料理にも幅広く使える万能チーズです。 ラディッキオとタレッジョのペンネも最高です。 ラディッキオもほんのりとした苦味と甘みが絶妙の野菜です。 この野菜はシャキッとした歯応えがなんともおいしいので火を通し過ぎないように炒めて、 最後にタレッジョとパルミジャーノレッジャーノ少々と共にペンネに絡めます。 昼からヴィーノ飲めちゃうことうけあい。オススメです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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