|
テーマ:海外生活(7773)
カテゴリ:イタリアから見る「和」の話
イタリアに来てから茶道を始めました。
日本にいた頃は茶道のサの字も知らなかったんですけどね...。 たまたまフィレンツェで知り合った表千家の先生のお仕事を 無知なまんまお手伝いするようになったのがきっかけです。 イタリア各地で行われる茶道のデモンストレーションで 客としてお茶をズズズとすする役を与えられたDelizia。 なんてったって見ている人はイタリア人なので お着物を着て、先生から言われた通りになんとか動けば 細かいことを気にしなくてもOKとのことだったので お気楽にお手伝いをさせてもらっておりました。 しかし、ある日のデモンストレーションの練習の時 「本番当日はお着物着せてあげる時間が無いので Deliziaさん、ご自分で着付け出来るように練習してください。」 という先生からのひと言で なんと着付けを習うことになったDelizia。 あの、着付けのキの字も知らない私に 1週間で着付けをマスターしろと仰るんですか? 「ハイ、お願いします。着物はお貸ししますので。」と先生。 トホホ。 今度は「着付けの先生」の門を叩き、先生の忙しいスケジュールの中 2日間をスパルタ着付け教室として半日時間を割いてもらい その他は家で独りで帯と格闘するという集中特訓で なんと、お蔭様で、一週間で着物が着られるようになったんです~! こんな経緯でイタリアで日本の文化を学ぶことになり なんだか茶道も基本を知らずに真似事をしているのが恥ずかしくなったワケです。 そしてお茶の先生に弟子入りして、 少しずつですがお手前の流れをつかみ始めた今日この頃。 先生から嬉しいサプライズが! 「今日は善ざいを作ったのでどうぞ。」 ですってよぉ~。 ここはイタリアですよ。 私の目は一瞬潤みましたね。 そしてこういう日に限ってカメラを持っていなかったことを恨みましたね。 だからケイタイの粗画像で失礼。 京都の有名なお漬物屋さんの上品なお味の漬物付きですよ。 先生のお宅ではいつも器類も完璧なまでに揃っていて 何を出していただいても絵になります。 いいわね~、和モノっていいわねぇ~。 着付けが出来るようになったと報告すると 実家で長年眠っていた、母が若い頃お琴のお稽古で着ていた着物を送ってくれました。 こうやって歳を重ねるごとに少しずつ和モノをコレクションしていくのもいいですね。 ご当地日本でヨーロッパのチーズなぞにハマって過ごした多感な時期を取り戻すかのように ここイタリアにて「和」の良さをシミジミと噛みしめる時間が私には必要なようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[イタリアから見る「和」の話] カテゴリの最新記事
|
|