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テーマ:海外生活(7779)
カテゴリ:フィレンツェ大学
40日で7キロ減!!
実習先で体重量り係のDeliziaは、たまげました! 心臓を患っていて、これ以上太ってはいけないと医師に言われ 栄養士の下にやってきたこのお婆ちゃんは 前回の診察時の体重より7キロものダイエットに成功したのです。 私が2ヶ月体重を量り続けてきた中で、一番優秀な患者さんです!! お婆ちゃんは一緒にやってきたお爺ちゃんの腕をさすりながら 「この彼氏を見つけてね~、最近一緒に住み始めたんですよ。」 と幸せそうにニッコリと笑っています。 お互い伴侶を亡くして10年、独り身でいた二人が 御歳80歳にて新たなパートナーを見つけたのだそう。 見ているこちらも思わず微笑んでしまうくらい幸せそうなふたり。 今まで独りでいて食生活が乱れていたお婆ちゃんは 新しい彼氏がいつも一緒にいてくれるようになって 毎日彼に気遣われ、やさしく注意されながら、食生活を改善していった様子。 以前のお婆ちゃんの体重はかなりあったとはいえ 愛の力がなせるワザか!?素晴らしい痩せっぷりでした。 Dieta(ダイエット)とは、食べないことではなく 「正しい食生活を送ること」と、栄養士は繰り返し患者さんに言います。 栄養士のアドバイスを忠実に守って正しい食生活を送れば 痩せられるってことを見事に証明してくれた一例でした。 私が2ヶ月間イタリアの現場を見てきて、 栄養士の下にやってくる患者さんは女性の方が圧倒的に多いのですが 中でも更年期を迎えた患者さんと、旦那さんを亡くして独り身の患者さんが多いです。 更年期を迎えてカラダに起こった変調と、イライラと共に 食欲のコントロールが出来なくなった患者さん。 旦那さんを失った後、独りの食卓のために料理を作る気力がなく 適当なモノでおなかをいっぱいにして食生活が乱れてしまった患者さん。 または、独りで過ごす午後の時間をもてあまして お菓子を食べ続けてしまって太ってしまった患者さん。 女性って、子供を産んだり、更年期を迎えたり 男性よりも身体的・精神的な変化が激しい分、 カラダに受けるダメージも大きくて ナイーブな人は自分を傷付けてしまうようです。 愛の食卓を囲んでいた人は 独りごはんが美味しくないって 料理することを放棄してしまい...。 寂しい時は、籠いっぱいの飴やチョコで気を紛らわし...。 そんな中、あの80歳のお婆ちゃんは 本当に恵まれた人だなぁと思いました。 新しい出会いを望まない女性もいるとは思いますが 人は字のごとく支えあって生きていくもの。 家族の愛や、新しいアモーレに支えられて 自分を見失わないよう、美味しい食生活を皆さんが送られることを祈るばかりです。 食生活を改善して健康に一歩一歩近づいていく患者さんを見ていると お役に立てている「ディエティスタ(栄養士)」ってイイ仕事だなって思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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