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テーマ:海外生活(7779)
カテゴリ:フィレンツェ大学
5月から移動で総合病院での実習が始まり
そこの栄養士からイタリアと日本の大学のカリキュラムの違いについて 質問を受けてタラタラと答えておりました。 日本の栄養士課程では「給食のおばさん」のリーダーっぽい位置付けで すべての実習が組まれていたけれど イタリアの栄養士専修コースは主に「病院栄養士」になるべく進められている イタリアでは病理学の授業が占める割合が半分以上でかなり充実した内容だ とか 日本のカリキュラムには必ず「調理実習」が組み込まれていて 私の大学では日本料理から始まって、中華・インド・フランス・イタリア料理など 世界の料理を基礎から知るための充実した調理実習を体験できた なのにイタリアでは料理の授業や実習が全くないのでかなりビックリした とか 調理学実験で燻製ハム・豆腐・バター...その他いろんな食材を学生達で作った とか 解剖学実験でカエルとネズミの腹を切って内臓を見た などなど、 イタリアでは病院実習しかしないので 日本で繰り広げられている興味深い授業にみんな驚いていた。 そして今朝、実習先に着くなり栄養士のみなさんが私にかけより 「Delizia、中国人用メニュー作れる?」 と言う。 ここフィレンツェは中国人の患者さんが非常に多くて 彼らはイタリアでも、かたくなに彼らの国のメニューしか作らないので 家庭の食卓の栄養指導の際に何を提案してよいのかわからんとのこと。 「できれば、彼らの言葉で書いてくれると嬉しいんだけど。」 「いや、私は中国語は残念ながらできません。」 この時初めて、Delizia、 中国人栄養士だったら仕事の需要沢山あったかも...と思った。 彼らはイタリアでも大工場で中国人と中国語を話しながら働き 中華料理を食べて、みかんの皮を道端に投げ捨て、どこでも唾をペッと吐くという 彼らの習慣を全く崩さずイタリア語を習わないので 病院では必ず中国人通訳が一人いる。 ちなみに私が出産した病院でみかけたアジアの女性も 私以外全員中国人で通訳さんが忙しそうに働いていた。 中国人はかなり糖尿病になる人が多いので 彼らの血糖値の管理をするのに栄養士はイタリア料理を勧めるわけにもいかず 通訳を通しての栄養相談は、かなりてこずるらしい。 栄養士が提案する中華料理に化学調味料は使えない。 化学調味料たっぷりのオイスターソースも使えない。 もちろんウェイパーも市販の鶏がらスープの素も使えない。 中華料理は揚げ物が非常に多い。 大抵の中華の一皿って調理家庭で油通ししてあるのでは? なるべく油は控えめでいきたい。 そもそも、彼らのイタリアの食卓ってどうなってんのかしら? ちらりと聞いた話では、私達が中華料理屋で好んで食べるメニューと同じものは 中国人の日常の食卓にはのぼらないらしい。 イタリアの中華料理屋で中国人観光客が注文する場合 違うメニューがサッと渡されるか、メニューなしでオーダーが飛ぶらしい。 一体どうすればいいんだ...。 中華料理屋の中国人に聞き込み調査に行くか。 5月末までにこの課題を提出してくれと今日言われてしまった。 ついでに日本人用に和食も!だって。 イタリアでダシ無し、みりん・酒無し(入手困難なものは省く)和食メニュー考案も辛いのよね。 イタリアではイタ飯食べているのが一番。 海外で和食・中華作られているみなさん、 日本で簡単&シンプルな和食・中華を得意とされているみなさん、 何か思いついたメニューがあったらヘルプミー! アイゥート!(←伊語で「助けて!」スリにあったらこう叫ぼう) コメント欄に書き込みするのがイヤな方は 左メニューバーのメッセージを送るってところから メールいただけたら嬉しいです★ イタリアで脳みそ凝り固まっている私に愛の手を! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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