|
テーマ:海外生活(7773)
カテゴリ:フィレンツェ大学
こちらはフィレンツェ大学 Viale Morgagni のキャンパス。
しかし、思いっきりズームにして見てみると 「VENDESI」←「売り出し中」と書かれています。 大学、売りに出されています...。 これは今年の夏ヴァカンスまっさかりの8月6日に改定された LEGGE 133という法律で、下記の項目が追加されたので みんな怒っているのです。 ・今後5年間で15億ユーロのイタリアの公立校への資金削減 ・雇用ストップ ・公立校から私立校への移行の可能性あり ・・・・・。 フィレンツェでこの法律による打撃は ・2008年度は3千万ユーロの赤字 ・2009年度の予想赤字は5千万ユーロ この赤字を抱えては、近い将来公立校は破産を迎え、 私立体制への移行を余儀なくされるのです。 キャンパスに張り出された「売り出し中」は 公立大学が身売りしていいのか!という怒りなのです。 いまや教育機関だけでなく、健康保険や公共機関(郵便局)なども 同じような資金削減の打撃をうけて 医療費なども以前と比べると跳ね上がっています。 この政府の横暴なやり方に黙っていないで立ち上がろうと 学生や教員は中心街でデモ行進を行ったり 高校の授業を街の広場で行ったり 大学では教授陣のストで突然授業がなくなったり キャンパスの占領が決行され、誰も入れず授業が行えない状態だったりします。 今朝はテスト勉強を終えて、ビンバを保育園に迎えにいくのに 大学の図書館から外に出ようと階段を降りていくと... 学生集会が行われていて、この人だかり!! こんなに学生一同集まっちゃった図は見たことなかったので 思わず写真撮っちゃいましたよ。 それより何より、 これでは私の自転車が置いてある出口にたどりつけないぃ~。 仕方なく別の出口から出て遠回りして なんとか自転車にたどり着きましたよ。 イタリアの国立大学の費用は、 各家庭の収入や、持ち家などにより個人の額が決まり 最高額を見ても、日本の大学よりかなりお安く勉強できます。 これが将来私立になってしまうと、困ってしまいますね~。 ビンバが大きくなる頃までなんとか公立校のままでいてほしいものです。 大学の身売り反対!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/10/21 07:07:14 AM
コメント(0) | コメントを書く |
|