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テーマ:海外生活(7773)
カテゴリ:イタリア生活
金曜日、土曜日と2日間にわたって、恒例の壁塗りを決行しました。
今年は夫が仕事で疲れていてやる気ナシだったので 初めてプロを呼んで、全てお願いしてしてみました。 やってきたのは、夫のお友達のモロッコ人の壁塗り職人さん。 朝9時半から17時半までの2日間 お喋りしながら猛スピードで全部屋終了。 さすがプロ。 作業は速く、床は汚さず、壁は滑らかで美しい仕上がり。 壁塗り作業をするには、すべての家具を少しずつ移動するので 移動の度にその箇所を掃除していくので 壁が仕上がるころには、家全体がキレイになります。 この掃除の作業が結構大変なのだけれど 今年もまたモロッコ人のNちゃんがお手伝いにやってきてくれて これまた素晴らしい働きっぷりで、家中ピカピカに磨き上げてくれました。 Nちゃんはイタリアに「働き」にやってきた若い子で 今は定職について静かな生活を送っているけれど モロッコからフィレンツェに着いた頃、 お世話になるはずだった家と折が合わずに追い出され 突然うちのキッチンにうな垂れて座っていたのでした。 いや、追い出されたのはNちゃんだけじゃなく 同じ時期にやってきたもう一人のWちゃんも一緒で 2人して、その家から追い出されて、義姉を頼りにやってきたという...。 ふたりとも大きなスーツケースを抱えていて 途方に暮れた彼女達の人生は、その大荷物とカラダひとつだけ。 ここでこの日記を長く読まれている 「モロッコの掟」をご存知の方には この先のストーリーはご想像できるかと...。 モロッコの怖い掟をご存知ない方に復習さしあげますと 掟 その壱 彼女達の滞在を拒否してはいけない。 掟 その弐 いつまで滞在するのか聞いてもいけない。 日本人の私には非!常識の世界がまた始まる瞬間。 うちのモロッコ人義姉と夫は無言で 彼女達の仕事と滞在先が決まるまで 無期限滞在を許可したのでした~~~っ!! これがモロッコ人のホスピタリティー精神。 そして時は過ぎ.... なんと彼女達が我が家を旅立っていったのは6~7ヶ月後!! 私は大学生活まっただ中で忙しくしていたので 家事やらベビーシッターやらを彼女達にお願いできて 非常にありがたかったのですが もし私が専業主婦をしていたら...耐えられなかったかもしれません。 しかし、みんな人生に紆余曲折あってここまできております。 こうやって助け合いの精神に充ち溢れているモロッコ人に 私も助けられながら、なんとかやってきました。 こうして壁塗りの日には、我が家の大掃除に喜んで参加してくれたり 私と夫とビンバで一日留守にして帰ってくる頃には 義姉のところに遊びに来た彼女達によって 家中徹底的大掃除が決行されていてビックリしたり。 日本人の常識からは考えられないようなことも 時の流れに身をまかせてフツーに受け入れていると 将来予想外の恩恵を受ける日がきたりして。 壁も家具もピッカピカの部屋で目覚めると キッチンではアラビアパン作りまっただ中の彼女達を ビンバが大騒ぎしながら邪魔しているのが聞こえる イタリアでのモロッコ的不思議空間。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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