桑田が米球界挑戦へ 21年間在籍の巨人を退団
巨人の桑田真澄投手(38)は2日、都内の球団事務所で清武英利球団代表と話し合った後、米大リーグ入りを目指して活動する意向を表明した。「米国の野球を経験したいというのが一番。思い残すことがない、というところまで(現役)をやりたい」と述べた。 同投手は巨人の来季の構想からは外れたが、現役続行への意欲は依然強い。体力的な衰えは隠せず、大リーグ入りも容易ではないとみられるが、以前からあこがれていた野球の本場への挑戦を決めた。入団テストなどを通じて移籍を目指すものとみられ、代理人の雇用も考えている。 清武代表は今月中に提出する保留選手名簿から同投手を外すことを明言。来月には自由契約選手となり、21年間在籍した巨人を退団することになる。受け入れ先を探すことについて同代表は、「球団としても協力していきたい」と述べた。 桑田投手は通算173勝141敗14セーブ、防御率3.55。今季は3試合に登板し1勝1敗、防御率6.94の成績に終わっていた。 桑田真澄(くわた・ますみ) 68年4月1日生まれ。大阪・PL学園高時代に5季連続甲子園大会に出場し、優勝、準優勝各2度。清原(現オリックス)とともに、1年夏からその名を全国にとどろかせた。86年にドラフト1位で巨人に入団。2年目に最優秀防御率、沢村賞、94年にも最優秀選手などに輝いた。95年に右ひじを痛め、97年に復帰。翌年16勝をマークした。02年にも4年ぶりの2ケタ勝利を挙げた。今季は1勝1敗。通算173勝141敗14セーブ。防御率3.55。