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DINDINの日記

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カテゴリ:ブラジルあれこれ
前の日記のコメントで、けせらさん が関税の事に触れられて、

スーツケースに新品のPC(ノートブック)とデジカメを入れて

ブラジル国内に持ち込もうとするとどうなるか?!
 


を思い出したので、書いてみます。




昨年日本に里帰りして40日滞在した際、

父に新品のPC(ノートブック)買ってもらい、

伯父にデジカメをもらいました。


日本を出国する前は何の心配もなく、

ブラジルでPCが使えるぜっ!とウキウキしていました。

もちろん、空港でどうなるかは露知らず。。




回想。



長い長い地球の裏側への旅。

行くときは、幼児二人(4歳、1歳)に

スーツケース二つ(各32キロ以下)、5キロ以内の手荷物、

ベビーカーとともにカナダ経由で行き、

帰りもカナダ経由。乗換えが一回。


帰りは、スーツケースが一つ増えて、三つになり、

更に傘一本も増え、先がとがっているからと、

ゴルフクラブを入れるのと同様、細長いダンボールにパックされました。



スーツケース三つのうち、

新しく日本で調達してもらったピンク色のには子供服、

グレー色の古いスーツケースには衣類、雑貨、

もうひとつ、グレーの比較的新しいスーツケースに、

買ってもらったPCを箱に入ったまま納め

デジカメも入れていました。


今思えば、新品で箱入りのまま納めず、少々使いこなした上で

手荷物としてもって入ればよかったのかも?

と思ったりもするのですが。。。


とにかく、増えた荷物を乗り継ぎの際に移動させるのも、

娘二人の手を引くのも私一人だったので、

けっこう大変でした。


32キロ近いスーツケース三つに細長い段ボール箱ひとつ、

そして細長く折りたたまれたベビーカー、

5キロ弱の手荷物が二つ。


それでも、カナダの空港では荷物運び屋さんみたいな人に

チップを渡して手伝ってもらいました。


乗り継ぎも含めて30時間近い長旅の末、

ようやくサンパウロのグアルーリョス空港にたどり着き、

一番後ろの座席だった私は、もう急ぐ事はなく、

のんびりと娘二人を連れ、

列最後部に並んで入国手続きを済ませ、

ぐるぐるとスーツケース等を受け取るところにたどり着く頃には

ほとんどの乗客は立ち去っていました。


待てど暮らせど荷物が揃わず、幼児連れだった私に、

ある空港職員(以下、Kとします)がカートを押しながら

声をかけてきてくれました。


手伝ってあげるのでここで待つように、と。


そのあいだに私は、名前を忘れたけど、ある用紙に、

何を荷物に持ってきたか記入していました。

真っ正直にPC,デジカメ、その価格等を書き込み、

荷物も揃ったとこで、そのKさんがカートに積んでくれ、

税関に向かう前、私の記入した用紙に目を通して立ち止まりました。


う~ん、


と一言。



「  このスーツケースにPCをもってきたの? 新品?



     う~ん、、、


    それは、、、、ここに記入するとまずいなあ。。。



   日本から持ってきたの?




 1000ドル以上の関税をかけられるんだよ」 





と、ヒソヒソ気味に、耳元で言うのです。





「え~ッ??!! そうなんですかぁ??


 隠すより良いかと思って、


 正直に申告するつもりだったんですけど。。。」





無知な私はこの時点で、この職員Kさんの言う事がほんとなのかどうか、

確かめようがありませんでした。




それにしても1000ドル??!!!

目の前が真っ青になってきました。



彼は、更にヒソヒソ声になり、早口に、


「僕がうまい事やってあげるから、ここに記入するのはよしなさい。

 用紙を書き直すんだ。 新しいのあげるから。

 その代わり、後でカフェ代くらいくれれば、それでいいよ」



というので、


カフェ代???


ははーん、金をよこせと言うのか!


彼の言うカフェ代って、いくらくらいのことなんだろう????



頭がややパニックに。。。



で、「どのくらいなんですか?カフェ代って??」


と聞くと、「それは君の判断に任せるよ。」とウィンク。



私はちょっと間を置くため、トイレに行ってくるから、

といって、トイレに立ち寄り、用を足しながら

カフェ代とはいかほど握らせれば良いものか、

手持ちの金額とにらめっこしました。


日本円は一万円ちょっと、

ドルは170ドルくらいありました。



額面どうり、カフェ代といえば、10ドルもあれば飲めるでしょう。

でも、それプラスαがどのくらいでいいのか。。。。


1000ドルの関税に比べれば、100ドル渡しても痛くはないかもしれない。

しかし、本当に1000ドルもとられるんだろうか?

彼の言う事は本当なのか????




私はよく分らなくなり、とりあえず100ドル紙幣と、

10ドル紙幣何枚かがあったので、しばし考え、

10ドル紙幣二枚で20ドルをポケットにねじりこませ、

覚悟して出て行きました。


税関の列に並んでからは、モタモタしている暇はありません。



「いいかい?!」


と目配せした彼は、何食わぬ顔でカートを押して行き、

私は娘二人の手を引いて税関入り口に並ぶと、

案の定、税関職員は、X線に荷物を通す列に振り分けました。


私は何をどうやってごまかしてくれるというのかわけが分らず、

ドキドキしながらとりあえず、Kさんが指示するのを待っていました。


Kさんが、どのスーツケースにPCが入っているのか?

と聞いてきました。


そのときピンクのスーツケースと、

新旧グレーのスーツケース二つのうち、

新しい方のグレーのスーツケースにPCを入れていたので、

これ、と指差して知らせると、


分った、


とうなずきました。





それでも、絶体絶命のような状況。

X線を通したらバレるだろうに、どういうつもりなのか、

全く読めません。



ゆっくりと、でも確実に列はすすんで行き、

いよいよ私の荷物です。


厳しい顔のX線職員が鋭い目つきで

スーツケースを乗せるよう指示しています。



Kさんは、三つのうちピンクのスーツケースから乗せて行き、

古いグレーのを乗せているあいだに、

PCの入ったスーツケースを

素通りさせようとすると、そうは行かず、



「待った、それも乗せなさい!」



といわれ、


ヒェーッ!!(>_<)


Kさんは、あ、これも?ととぼけたような顔でX線行き。



ドキィーッとしました。




案の定、四角いものが映し出され、

これは開けるように!



と引っかかってしまい、



細長い机がいくつか並べられ、

蛍光灯に照らし出されているコーナーに向かいました。


(なんかすごい悪い事をしているような気分。。。(@_@;))


何人もの人たちが、スーツケースを開けられ、

PCなど電化製品を前に、途方にくれた表情で

いつどこで買ったのか、など聞かれています。




私はもうだめだと思いましたね。。





が、、、




KさんはX線コーナーから一番遠い机まで行き、

そこで、机にスーツケースを乗せる際、

PCの入ったのではなく、つまり、

開けるように指示されたのとは別の、

古いグレーのスーツケースの方にすり替え、

(このときの手早い動きがポイント!)

涼しい顔でサッと乗せました。



私はスーツケースを開け

女性の職員がチェックにやってくるのを、

待っていました。その間無言の緊張。。。。。


女性職員はつかつかとやってきて、


「あなたは子連れだから順番抜かして先に見てあげるわよ~」


と、どっちの味方なんだか分らない口調でいい、

(Kさんは調子を合わせるようにニコニコしていましたね)

ふんふんと中身をチェック。



そこには当然、衣類や靴しか入っていなかったので、


「何もないわね、よし、出ていいわ!」




とお許しが! さっさとスーツケースを閉め、

平静を装いつつ、

X線コーナーの厳しい職員が振り返りませんように、

と念じながら、

私とKさんはまるで共犯者のように、一目散に外へ。



フーッ、と一息。



そこに旦那が待っていました。

今すぐにここをすっ飛んで立ち去りたい!

と言う気持ちでしたが、カフェ代を渡さなきゃ。。。


近づいてくるだんなに引きつったような笑みを送り、

ちょっと待って、と合図。


Kさんに、「あのー、カフェ代は?!」



とささやくと、Kさんは


「シーッ!」


 と周りを見渡すように言い、


「いやー、長旅だったねえ、」と、


まるで取って付けたように話を始めた隙に、

ポケットに詰め込んでいた、小さくたたんだ20ドルを手渡し、


「オブリガーダ、チャオ!」


というと、金額も確認せず、

風のごとく、去っていったのでした。






というわけで、PC&デジカメは、1000ドルの税金をかけられることなく、

たった20ドルのカフェ代で、無事、我が家に到着しました。




しかし、あの後、20ドルを見てチェッ!とか思っただろうか?

20ドルが高いのか安いのか相応なのか、さっぱり分らない私。


1000ドルの関税に恐怖心を抱けば、

100ドルあげる人がいても不思議じゃないけど、カフェ代だからさ。。
(笑)


1000ドルが嘘ってこともありうるし。。。。


でも、税関でつかまっちゃってた人の悔しそうな顔を思い出すと、

嘘ではないのかな。。。。


もしかしてKさんはケチな日本人娘め!

とか思ったかもしれないけど、まあいいや。



そして、PCを目立つピンクのでなく、

二つあったグレーのスーツケースに入れておいてよかった!


ピンクのだとひとつしかないし、目立つし、

ごまかせなかったかもしれない。。


ほんとに、ドキドキハラハラしました。

が、めんどくさい事にならず、なにに対してか分らないけど、

感謝しています( ̄ー ̄)



ほかにもカフェ代要求された人いらっしゃるのかな?


よそからブラジルに電化製品をもち込む場合は注意しましょう。。


(何年か出稼ぎ等で、働いて持ち込む場合はかまわないが、

短期滞在で新しいPCなど持ち込む場合は、

輸入品として扱われると聞きました。  

そうなんですか~??)











  





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Last updated  2005.12.30 16:23:28
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