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テーマ:今日のこと★☆(106233)
カテゴリ:ブラジルあれこれ
今日は知り合いの日本人夫婦Sさんのところへ
シュハスコに呼ばれて行ってきました。 Sさん夫婦は年齢的にはうちの親くらい、 4人のお子さんみなほぼ独立。 花を植えており、うちと同じように郵便やも来ないような 山里の広々としたとこにお住まいなのだが、 主要道路から10キロくらいつぎはぎだらけのアスファルトを ガタガタと走り、さらに1キロ半土道へ入ったところにあり、 迷いました。 一応地図を描いてもらい、どんな入り口で周りになにがあって というのは教えてもらっていたのですが、 山里の地理って、番号もないし、たずねようにも人もいなかったりで 地元の人でなければ分からない。 私は道を覚えるのが得意で 初めての場所でもなんとなく体内磁石でもあるかのように たどり着けるのがちょっとした特技なのですが、 運転席にいるのは夫。 私は横で娘たちを抱えて座っており、 地図からみてSさん宅あたりで 「この辺だと思うよ、」とささやいたのですが、 なにか妙に坂道がこうなっていて、門はこうで、という情報にとらわれている夫は 全く耳を傾けず、素通りしてどんどん田舎道を行ってしまったのが 迷い道の始まり。笑 Sさん宅まではひとつの池を通るとあるのに、 二つの池とひとつ峠を越え、 三つ目の池の前にあるバス停で (こんなとこにバスが通るのか??) のんびりおしゃべりしていたおじさんに、 Sさんという日本人がこの辺に住んでいないですか? と聞くと、あー、その日本人ならもっと向こうにいるよ、 とさらに先のほうを指していいます。 その時点ですでにSさんちは通り過ぎていたわけですけどね、 これ以上先にあるわけないと思いましたが、 夫の意志に任せて私は黙っていました。 ぬかるみのようなものすごいどろどろの道を超え、 森の中のような小道、いくつかの別荘、 草むら、薪割り場、畑などがどんどん過ぎていき、 もう絶対にこんなとこなわけない!というのに どうして夫は聞かないのでしょう?! 5キロ以上突き進んだところで居合わせた 薪割りの男に聞いても知らないというし、 ようやく引き返すことに。 さて引き返してまもなく、道が二つに分かれています。 そこでまっすぐ行けばよかったのに、なにを思ったのか 夫は横の道に入っていき、 「こっちだったよね」 とイライラしながらブーンとすっ飛ばし始めたので これはもう何を言ってもだめだ、と私は黙っていました。 (ちょっと意地悪ですね?!笑) すると森の小道が開けて牧場が、、、、 えええ、牛さんのいるとこなんて通ったっけ?? とやっと夫は気づき、 「あー、もうムカつくー、あの地図の書き方が悪いんだ~!!」 とかなんとか叫びながらUターン。 途中森の小道でまた道が二つに分かれていて、 「オレたちこっちから来たよな、」 と変なところで曲がろうとするので、 これ以上黙っていては本当に迷子になってしまう、と思い 毅然とした口調で 「違うでしょ!さっき道を間違ったところはフェンスがあって 小さな一軒家があるところだったじゃない! あそこまで戻らないと、覚えてないの??」 と、確信を持って、(でも違ってたらヤバ!という思いもチラっとありましたが、) いうと、半信半疑っぽく渋々私の言うとおりに進み、 もと来た道にでました。 田舎道って、街を走るのとは違って目印といえば 畑が、とかこんな木のある場所を通った、 とか池があった、とか草むら、とかで 一度迷いだすと恐ろしいことになってしまいそうです。 Uターンするときは景色が逆だから自信なくなってしまう。 でめちゃくちゃ広いから、途中でガソリンなくなっても ガソリンスタンドもないし、、、、 もう帰る!と切れていた夫ですが、 こうしてなんとか私のガイドで?Sさんち付近まで戻り、 ぽつんとあったバーで聞いて、無事たどり着きました。 なんで夫は道を覚えてないんだろうか? と思ったのですが、 もしかして私もハンドルを握れば運転に集中して、 助手席に座っている時ほどにいろいろな目印を 覚えていられないのかな?? Sさん宅はこぎれいな別荘とかは違い ひろーいところに7匹の犬、子犬たちがおり、 大きなアロエ林、商売用の花が半ビニールハウスに植えられており あばら家状朽ち果てた使ってないビニールハウスもあり、 なんというのか、野の人のような徒然な雰囲気。 その日食べる分は花を売って稼いでいる、という感じ。 一番奥に体育館のような建物があって、 その中に入ると以前カラオケ喫茶をやっていた名残で ステージや客席ソファのある社交場になっており、 屋外ではシュハスコの煙が。 そもそもなんでシュハスコを開催したかというと、 数ヶ月前Sさん宅に泥棒が入り、 (というか、その泥棒はSさんのエンプレガード(雇われ農夫)だったわけですが、) そのときに警察の方にお世話になったので、 警察の人をもてなすためで (といっても、警察のほうから持ちかけてきたらしい、笑) ついでに友達も呼ぼう、ということだったそうですが、 肝心の警察(言いだしっぺ)は一人も来ず、 私たちと、カラオケ仲間という日系人ファミリーのみでした。 日系人3夫婦は2世で、私の親くらいの年代、 日本語もポルトガル語も話し、 大変気さくでやっぱりノリがいいというか、 へんにえらそうじゃなくて、フレンドリー。 常に冗談を言いつつ焼けた肉を切ってどうぞどうぞと持ってきてくれる。 その子供になるともう日本語は話さなくって、 しょうがなく親についてきている、という感じなのですが、 一人8歳の女の子(孫)がいて、りりと仲良くなっていました。 しかし、どうして二世の方はあんなにカラオケが、 というか、演歌がうまいんでしょう?? 歌詞の意味は分かっているのかどうなのか、 情感たっぷり日本語で、声に抑揚をつけて伸びやかに歌うのです。 それとも演歌ってちょっと練習すればうまく聞こえるんでしょうか? 演歌が歌えてもボサノバは歌えないのでしょうか? 演歌歌手並みの声(よく知らないがみんな歌手のように聞こえてしまう) をちょっと離れて聞いていると、 私にも歌うように、とカタログのようなものを渡されました。 が、し、しりません、どの曲も。。 だって、演歌、あるいは光GENJIとか、松田聖子とか 中森明菜とか、少年隊とか、そんな、歌えないです。 日本でもカラオケに行くことなどあまりなかったし、 私が家で歌う歌って、サウンドオブミュージックだの ボサノバだの、りりが最近くちづさんでいるのは「耳をすませば」の カントリーロード。 まったく、KARAOKE向きじゃないなあ。。 とにかく、しならい、で通したのですが、 とりあえず一曲、ということで 娘たちと「はとぽっぽ」を歌っておきました。笑 そんなお粗末なお披露目でも わ~、よかったねえ、とSさんは言い、 マイクで声が響くのを面白がって 同じ歌を何度も大声でオンチに繰り返している娘たちにも おお、元気がいいねえ、とニコニコと放っておいてくれるSさん。 類は友を呼ぶのか、やはりおおらかでのんびりとしていて 冗談を言い合っているお友達の日系人の方々、 ありのままに存在し、焦ることも競争することもない、 気取ることもない、ただそのときを楽しく過ごしている。 絶えず笑っており、取るに足らないことで怒らない。 私がいかにせっかちかというのがわかりましたね。 そしてなんだかとっても癒されたのでした。 お肉のほうは大変柔らかく、おいしい味付けがしてあって 歯茎に詰まって痛くなるほど食べ続け、 さらにお持ち帰りに焼けた肉、まだ焼いてない味付け済みの肉、 おにぎり、サラダまでいただいて帰ったのでした。 今日のお昼にもなりそうです。 あと味噌汁とほうれん草のおひたしを付け足して。 たくさん肉を食べたは太もも温度が上がります。笑 肌もデーンと色艶がよくなるというのか、 この現象は肉のビタミンによるものなんでしょうか? 日本ではあまり肉というもの自体食べることがなかった私ですが こちらに来て大量のシュハスコ肉を食べることがあり、 そのたびにこういう現象が起こります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.10.16 20:39:01
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