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テーマ:海外生活(7779)
カテゴリ:ブラジルあれこれ
先日ピルーア(ワゴン車系の私バス、市バスと同じラインを走る) に乗りました。 ピルーアには前に運転手、 後部お客さんの座る部分にはコブラドールといって 料金徴収係&ドアの開け閉めをし、 バス停に近づいてくるとドアを開けながら 行き先を大声で告げ客寄せする役割の人がいます。 私が乗ったとき、いつも見慣れたコブラドールのあんちゃんがおらず 8歳くらいの男児が代わりを務めていました。 ふん、今日は子供か。 となんとも思いませんでしたが、よく考えると こんなスピード出すピルーア内で中腰で立ったまま 重いドアを開け閉めし、料金を徴収し、 危険だし、子供のするような仕事ではないですね。 でもたまに見かけます。 いつもの大人の料金徴収係が休みを取ったので 運転手であるおじさんの息子である男児が手伝っているようでした。 まだ慣れていないようで、おつりの計算もモタモタ、 行き先を告げる声も頼りなく、戸惑いながらやっていました。 最近バス料金が上がって、2RSから2,50RSになり、 私は小銭を持っていなかったので 早めに男児に10,50RSを渡し、 おつりを待っていました。 おつりの計算をしている間にも 次々にほかの客が”次でおろしてくれ~”と叫んだり バス代を渡したりでてんてこ舞いの男児。 や~っと一呼吸置いて渡してくれたおつりは 10,50-2,50=7RS んんん?!?!? 足りないよ~。 10,50-2,50=8 でしょ?!?! おい、お釣り足りないよ、 というと、少年は指折り数えていや、あってるよ、 と言い張ります。 そのうちまた別の客がバス代を渡しておつりを計算して、 どんどんバスは進んで行き、なかなか計算しなおせません。 何度かつついて、あと1RS足りないからちょうだい、 というと、その度に7RSであっていると曲げません。 さらにしつこく、いや違うでしょ~!と押してみると 不安げな顔で、前で運転しているお父さんに ”パパィ、10、50-2,5=7だよね?!” と聞いていました。 やれやれこれで間違いが証明されるか、 と思いきや、 運転手であるお父さんはしばし間を置いてから ”そうだ” というではないですか! ちが~う! 10,50-2,50=いくらよ?! 8でしょう!!!! と私はすべての客に同意を求めるように大きな声で言ってみました。 すると運転手のお父さん、はっとして、 あ、そうだ、そうだ、おい、足りない分を渡してあげなさい、 と男児にいい、無事不足分を受けとったのでした。 運転手のお父さんは男児に ”おい、もっとしっかり計算勉強しろよな~、MOLEQUE!(ガキんちょ!)” なんて照れ隠しに言っていましたが、 お父さん、あなたも間違いに同意してましたよね?!笑 やはり50セントをつけたのが難しかったかな。。 たかが1RSされど1RS. やはり間違いに気づいたら言わなくては そのままになってしまいます。 目的地に着くと、運転手は笑いながらすまん、とフォロー、 男児はぶすっとしていたので、 ありがとう、さっきのこと悪く思わないでね、 と言って降りました。 こういうことがあるとカッとなってしまいがちですが もっと滑らかに余裕に笑顔で伝えられればいいなあ。 そんなことがあった2週間後、 リリとサンダルを買った帰りに乗ったピルーアが またこのお父さんと男児のコンビでした。 土曜日も仕事、ご苦労様なこと。 今日も仕事してるの~?!と話しかけてみましたが 一言”うん”というのみ、ニコリともせず、 やはりこの間のおつりの件が感じ悪い印象を与えたのでしょうか。 今度は10RSを渡し、きちんとおつりをもらいました。 以前よりもハキハキと まだ子供の声だけど腹の底から行き先を告げながら客引きです。 だいぶ板についてきたみたいしっかりやっています。 よくやっているね、と思い、次で降ります、 というときも丁寧にPOR FAVOR(お願いします) をつけて男児に頼み、 降りるときは思いっきり笑顔でありがとう と言うと、ちょっとだけ笑顔を見せてくれました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.12.19 01:14:29
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