ひねもすのたり牧場日記

今日、当地区の防雪柵の取り外しと、ゴミ拾いがありました。ようやく本当に『春』が来た感じです。


防雪柵は、遮光ネットを取り外し、竹を取り外して、杭を抜きます。今年は足元がぬかっていない分いくらか楽でした。冬の間、地域の道を風雪から守ってくれた柵も、役目を終えました。一時期は柵の上に雪が乗っかってしまうくらいの吹雪になったこともありましたが、それでもあるとないとでは大違いです。


柵の取り外しが終わると、ゴミ拾いです。当地区はとにかく広い。そして、けっこうアップダウンがきつい土地柄です。手分けして、ひたすらゴミを拾いながら歩きます。


芽吹きはじめた草花の匂い、いろんな種類の鳥たちのさえずり、どこまでも続く青空と、くっきり、どっしり姿を見せる岩手山。そんな自然のスタッフたちに助けられながら、長い道のりを乗り切ります。


ときどき立ち止まって深呼吸しても、マイナスイオンたっぷりの美味しい空気なのが幸せです。


当地区のゴミ拾いは、住民のほかに地区の中にあるオフロードパークに遊びに来る人達も毎年参加してくれます。仲間同士で、はたまた家族でゴミ袋を手に手に、一生懸命きれいになるよう拾って歩いてもらいます。


今年は防雪柵の解体まで手伝っていただいて、ほんとに助かりました。


そうして協力してきれいにしているせいか、以前は２トンダンプで２～３台分ほどもあった粗大ゴミの不法投棄もだいぶ減りました。当地区は比較的街中から短時間で来られるし、雪が降れば隠れてしまうし、しかも山の中なのでガードレール下は洗濯機から、タイヤから、どうやら分別するのが面倒だったらしいというようなごちゃ混ぜのゴミやらがいつもやまほど捨ててありました。


クレーン付きのトラックで引き揚げたり、人力で拾ってゴミ収集所まで運んで処理を頼んだり、毎年ほんとに大変でした。まだまだあるにせよ、だいぶ減ってきたのは地道に清掃活動をしてきたからなのかなあと思います。


「だいぶ減りましたよね、ゴミ。」と、オフロードの事務局の方も嬉しそうです。

「はい、おかげさまで。いつもありがとうございます。」と、こちらも笑顔になります。


そうしてひとしきり汗を流して、集めたゴミを分別したあとは、冷えた飲み物で労い、解散となります。いつもの道がきれいになるのは、嬉しいものですね。


さあ、これで春の奉仕活動は終了・・・ではありません。　当地区はもう一回、枝払い（山でしょ）と、防犯灯の取替えと、路肩へのスイセンの植え付け作業が残っています。


行事が盛りだくさんなのです、山奥の田舎なもので・・・。