テーマ:わが山の四季(470)
カテゴリ:カテゴリ未分類
昨日、今日あたりはいくぶん涼しいですが、北国岩手にも厳しい暑さが続く毎日です。海にも遠い山奥に住む身としては、ひたすら緑のつくりだす目の涼、風の涼をいただくのみです。
当牧場の真裏に目をやると・・・ 傘をさしたトトロがてっぺんからどっぱーーんと飛び出してきそうな小さな杜が見える。(実は徒歩2分くらい・・・) 月夜の晩にはオカリナの音も聴こえてきそう。 どんだけマイナスイオンを排出(っていうと、なんだか二酸化炭素っぽい)してるんだろ。 そこから見える道は・・・ 「まっすぐな道なので、さみしい」と、山頭火さんなら言うだろうかというような、おおよそ行きかう人もないような道。逢う魔が時にひとり、こんな道を歩いたら、今でもべっぴんきつねにたぶらかさせかねない・・・そんな緊張感を持たせる道。 蝉や蛙の大合唱が聞こえると、頭の中にこんな歌も流れ出す・・・ 夏が過ぎ風あざみ 誰の憧れに彷徨う 青空に残された 私の心は夏模様 その道端の大きな木には・・・ 「たわわ」なんて形容動詞をくっつけてもいいくらいのくわご(桑の実)が実っている。「赤いのはまだだぞ。黒いのなら食べてみ。」と後ろから牧場主の声。 甘い果汁が口の中に広がる。手に手に黒い実をとっては口に含み、あのまっすぐな道を駆けていく飾ることも知らない子供達が見える。 足元にはこんな実が・・・ 小さい頃、これは食べちゃだめ、これは大丈夫なんて教えてもらったっけ。・・・今思うと、かなりいろんなものを道端で調達して「おやつ」にしてたあの頃・・・。 あとどのくらい増えたなら、うち一軒をまかなえるかな・・・ しろっぽい色味が入ってる草、かや。かやぶき屋根につかう草。風にそよそよなびいて見せても、茎の辺りはしっかり固い。日本女性のような草。刈り取るとなったら、ひと仕事。 ひねもすのたり牧場発、山の避暑地に吹く涼風。 お届けできたら、幸いです♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|