テーマ:今日の健康状態は?(10621)
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庭先で咲き始めたがく紫陽花。ここ数日の雨模様に一輪、二輪と開きはじめた。 一ヶ月ほどまえ、牛の移動をしたときのこと。 繋がれていた牛をパドックへつながる房室に移すときに、お外に近くなったのがよほど嬉しかったのか牛が急に走りだした。 「え、あ、ちょっと、ストップ、ストップ~」と静止する私の声など届かない。 そのとき引き綱が指に絡まって解けずに、私の指も引っ張られてしまった。中指。かなり腫れて痛い。でも曲がることは曲がる。動く。ということは、骨ではなさそう。 それから一ヶ月。まだ痛い。もちろんその間ほっといたわけではなく、病院にも行ってみてもらった。やはり骨はなんともない。捻挫の一種だそうだ。なかなか治らないものだ。 「そうやって痛めたのは何ヶ月かかかるよ。」と、牧場主。でもま、中指だしそれほど支障はないか・・・と軽く考えていた。 ところがこの一ヶ月、ものすごく不便。物を持ったり、引っ張ったり、何をするにもけっこう力がはいる中指。そのたび痛くて、力が入らない。実はこんなに頑張っていたんだ、中指。 5本ある指のなかで比較的地味な存在の中指。他はけっこう単独の使い道もあるけど、中指だけで何かするってことはほとんどない。だけど痛めて不自由になってみると、中指にかかっていた力とか、作業のときの役割が身にしみて分かる。 あたりまえだけど、無駄なものなどひとつもないんだ。 昨日も飼料の澱粉を箱から出して、その箱をたたむという単純な作業をしたが、箱から出すにも力が入らない。箱をばらしてたたむのも痛い。 牧草を引っ張るとき、搾乳機器を持つとき、いちいち中指の存在に気付かされる。 こういうふうに日頃忘れられながらも、黙って頑張っている存在って、実は数え切れないくらいあるのかもしれないな。 藍でもなく紫ともちょっと違う、愛らしいピンク。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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