ひねもすのたり牧場日記

昨日あまりの蒸し暑さに、うちの愛娘黒猫のにゃあさんがＦＭを聞きながらうだうだしているころ、牛舎にも体調を崩している男がひとり。
あかくんである。

いつも元気なあかくんだが、昨日ばかりは朝から不調オーラをふりまいている。よだれをたらし、私の足元にまとわりつく。「おかーしゃーん、ぐあいわるいよお・・・。」とぐずる子供みたいである。

パソコンに向かうとキーボードに頭をのっけて「ぐあいわるいのぉ。」と訴える。そしておなかをぺたんとついてじっと目を閉じている。

一日中そんなふうなので、夕方獣医さんに電話して診てもらうことにした。牧場主が即席で作ったリードを両前足にくぐらせてひもを結んでおく。「えええぇぇ・・・。」と嫌な予感を覚えている顔のあかくんだが、体調が悪すぎて動けない。

やがて獣医さんが到着、あかくんの両前足を持って獣医さんに向かって万歳させる。
「はなして！おかあしゃん！やだー！」と弱弱しくばたばたするあかくん。獣医さんにお薬をもらって嫌がるあかくんの口に入れ呑み込むまで口を押さえる。

それから「おやすみ」と頭をなでて家に帰るまで、あかくんはずっと私をにらみっぱなし。
「おかあしゃん、僕にひどいことした。」てな顔である。


そして一夜明けて・・・。


にゃ～ん♪にゃ～ん♪「おかあしゃ～ん、起きて～♪」
朝早くからお迎えにきたあかくん。すっかりご機嫌である。

まだちょっとふらふらしているが、昨日とは顔つきが全然違う。よかった、よかった、さすが野生児あかくん。


そして昼近く。彼は完全復活をとげた。


あかくん：「ぬおっ」
のらくろ：「うひゃひゃ」




あかくん：「こんのお！キーーーック！！」
のらくろ：「うげっ」



あかくん：「顔面ウォ～ッシュ！」
のらくろ：「ぐええ」



あかくん：「とどめだあ！！ネックブリーカー！！」
のらくろ：「う～ん、ギブ、ギブ」


あかくん、完全復活・・・。