テーマ:見上げた空はどんな空(1469)
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なにげない青空が無性にうれしくておもわずデジカメにおさめた。頭上にどこまでも広がる青。いろんな方向にのびていくひこうき雲。 朝からお日様の光を浴びたのは久しぶりだ。こんなにあたたかくて、まぶしくて、明るかったんだなあ・・・。外に出て、空をつかみそうなほどぐうう~っと伸びをしてみる。 空梅雨で水が足りなくなるのも大変だけど、お日様の光に当たれずに花や野菜やお米が育たないのも困る。降る時期に降って、照る時期には光を与えてもらう・・・そんな普通のことと考えてることが、実は大事でありがたいんだなあ。 ここにもひとり、お天気を待ってた子が・・・。 「あったか~い♪ 風も気持いいよ~。」 毎日うらめしそうに屋根から落ちる雨だれを見てた子牛たち。今日は朝から入れ替わり、立ち代わりミニミニパドックに出てはしゃいでいる。 そんな久しぶりの晴れ間、牧場主と一緒に買い物へと出かけた。ショッピングセンターであちこち眺めながらぶらぶら歩いていた私の視界にふわふわと飛ぶ細長い物体が入ってきた。店内のベンチに腰掛けてしゃべっている男子学生たちの足元をすり抜け、ご婦人の押すカートのかごの下をくぐって床にとまった。 トンボである。真っ黒でシャープな体、ゆうらゆうらと優雅に羽を動かして飛んでいく。 ペーパークラフトで作った模型みたいにふわりふわりと飛んでいく。 私:「ねえねえ、あれトンボだよね?」 主:「うん」 私:「おもちゃ?おもちゃじゃないよね?」 主:「ちがうべよ」 そのうちトンボはゆらゆらと飛んで、私の足元に来たり牧場主の後ろにまわったりして飛んでいく。 私:「トンボ、どこ行くんだろ?」 主:「・・・」 やがてトンボはスーパーが入っているコーナーに低く、ゆらゆら飛んで行った。レジの人たちが大騒ぎしてトンボを追いかけていく。やがて店長らしき人も追いかけていき、だんだん人数が多くなっていった。 そのあとトンボがどうなったのか、分からない。大の大人を何人も翻弄して儚げに飛び回った黒い影。 でも、フロアにいた人たちは意外と無関心だった。子供達も目もくれない。 トンボ、トンボとテンションが上がっていたのは、私くらいのものだった。 久しぶりに広がった真っ青な夏空にうきうきしながら、虫網をもってかけていく夏休みの子供みたいに。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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