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あなたの長所は、と聞かれてはい、私の長所はこれとこれと・・・と客観的に自分を分析して答えられる人って、意外と少ないかもしれない。
自分の短所は頭に浮かびやすい。認めたくなくても、他の人のいうこと、することを見ていて鏡のように自分の短所を気付かせられることもある。 自分の長所でも他人の長所でも、見つけて把握して最大限に生かすことができたら、いろんな夢の実現とか可能性が広がるだろう。特にその長所が、一見、強すぎてマイナスに思われがちな「個性」だとしたら、さらに素敵♪ 今年の春から夏にかけて、私は長くてあつい夢を見た。いや、私だけじゃなく岩手県民すべてがどきどきしていたんじゃないかと思う。 90年前、岩手の10代の男の子たちが深紅の旗を目指して全国の四強に残ってから長い時間を経て、今年またその夢への階段を駆け上った子達がいた。花巻東の高校生達だ。 はじめて彼らを見たとき、以前にどっかでこういう子達を見たことがある気がした。どこだっけ・・・。ずっと考えていて、先日ふと思い当たった。 「なんか、ドカベンのチームみたいだな」 子供の頃に見たドカベンの明訓高校の野球部とイメージが重なった。ドカベンこと山田太郎のいた高校のときのチームは個性のぶつかりあいみたいな面々ぞろいで、見た感じも凸凹でいろんな体型のいろんなタイプの子達の集まりだった。監督も飲んだくれの爺さんだったり。 そしてだいたい相手の強豪チームはみんなが「平均点以上」。身長も顔つきも実力もみな同じような感じの「粒ぞろい」なのだ。 花巻東もけっこうみんな個性的だ。熱いハートのエース菊地雄星をはじめとして、身長155センチ、駿足で粘りの多角的なバッティングもする佐藤、まさにチームの要としてここぞの底力を見せるキャプテンの川村など。何度か試合を見ると、全員の顔が浮かぶようなチームだ。 個性的で、しかもその個性を生かしたプレーができる。自分の持ち味はここで、今、自分がすべきことはこれ・・・というのをよく解って動ける。日頃の練習と、そのとき感じた、考えたことを本番できちんと生かしている。 ドカベンも悪球打ち専門(?)の岩城、常に自分の中の旋律にしたがってバッティングする秘打の殿馬と、見た目も個性もインパクトの強い面子が揃っていて、そして一試合、一試合、一点、一点、積み重ねていく。 残念ながら花巻東は準決勝で姿を消したが、どんなに苦戦しているときも笑顔で素直に「野球を楽しんでいる」ことを見せてくれた。 「本当に野球をやりたいなら、他県の野球で有名な私立に進むべきだ」と周りから言われつづけても、あくまでも地元岩手の高校球児として甲子園を目指し、そして夢の舞台に立った。 どんなに苦しくても笑顔で、最後までがんばること 自分を等身大で評価して、「いま、どうするのがベストか」考えて動くこと これから高校野球を志す子供達も、今それぞれの環境や立場で自分の立ち位置になやんでいる大人たちも、素晴らしいお手本を見せてもらった。 さてと、これから私はどんな風に動いていこうか。 そんなことを、ちょっと考えさせられた夏だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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