ひねもすのたり牧場日記

本日、当地区において美人コンテストが開催されました。







牛の。




いずれ劣らぬ、それぞれの牧場の自慢の娘が出て、その美しさを競います。


さながら、あやめかかきつばた。


うちからも「いや～、なかなか特質のいい牛だ」なんておだてられてうら若き乙女がエントリーしましたが、他の娘さんの引き立て役で終わってしまいました。


「ごめ～ん」とバツが悪そうに牧場主に頭をくっつけるうちの娘。


「いいんだよ。ビリがいないと１位がいないんだからな。」と牧場主。


うちの子は「キャラクターに富んだ」子です。


牛の褒め言葉としては、「シャープ」だとか「鋭角的」だとか「乳房のつきがバランスがよい」とかいろいろあります。


「う～ん、褒めるところがない・・・。」ってときには「非常にキャラクターに富んでいる」というらしいですね。


人間でも、「あなたって個性的ね」って言われるのと同じかな。


きっと飼い主に似ちゃったね、ごめんごめん。



さて、このミスコンで牛を引いて歩くのは




こんなかわいいカウ・ガールも。将来は牧場を背負ってたつのかな。


実はこの子は、義姉の孫。



そして・・・。




１位になっちゃいました。傍に立ってる「きれいなおねいさん」はデイリー・クイーンと呼ばれるレース・クイーンの酪農版（？）みたいな人。


でもお義姉さんちが１位になるのは全然珍しくありません。


常連です。


毎年毎年、お義姉さんは鼻高々です。


こうして出す牛、出す牛入賞し、息子から孫から牛を引いて歩くんですから。


そしてそれを影で支えているのが、うちの「キャラクターに富んだ牛」


でもうちの子も、こんなに沢山参加賞をゲットしてきますから。







そして、午後は「畜魂祭」（ちくこんさい）。


神主さんをお呼びして、今までよく働いてくれた牛たちの魂をなぐさめ、感謝するお祭です。



うちで働いてくれた牛たちも、ほんとにありがとね。