テーマ:わが山の四季(470)
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今朝は涼しかった。「ああ、ほんとに秋が来ちゃった」と確信するくらい涼しかった。
巷はシルバーウィーク、5連休である。 我が家はどこにも行かないうちにもはや中日。 そろそろ私の雲行きが怪しくなってきそうなのを見越してか、 「ほら」と牧場主が差し出したもの。 あけび である。当牧場の敷地内の電信柱付近にたったひとつだけ実をつけていたらしい。 「梨もなってたぞ。見てきたら。」 うん、まあどこにも出かけないことだし、散策にでも出かけますか。 さっそく高枝切りばさみと熊鈴と持って、牧場前の牧草地に出発。 あったあった。ちょっと見づらいかもしれませんが、小さな梨が生ってます。 去年もいくつか収穫して食べたけど、みずみずしくて甘い。 そこからちょっと歩くと 栗です。山栗なので小ぶりですが、味は濃厚で美味しいです。 だいぶ口をあけてるいがが増えてきました。 まだ青いどんぐり。これから茶色になっていくんですね。 その頃はまた、牧場に飾る分をちょっとだけもらお。 15分くらいぶらぶら歩いて、分けてもらった自然の恵み。 当牧場のまわりの恵は、生計をたてるために植えたり手入れしているものではありません。 まったくの自然の恵み。 山の木の実を小鳥や動物たちが食べ、それがまた違う場所に芽吹いて育って恵となっています。それを時々頂いて食べています。 そんななか、当地区の近辺は最近、熊の目撃情報が増えています。牛用に植えているデントコーンの畑に来て食べていくのです。 むろん被害があるので駆除対象になりますが、熊だけが悪いとは言い切れない気がします。 毎年、毎年、熊の食べ物も減っているんだろうなあと思うのです。 樹が切られ、せっかく実った木の実なんかも人間に採られてしまって、しかたなく山から下りてくるのでしょう。 熊だって危険な思いをしてまで、ほんとは人里に来て食事をしたくはないと思います。 うちの近くに来て山の恵をいただいていく人たちも、根こそぎ持っていく人が増えました。 それを感じるようになってから、自分でも気をつけるようになりました。 山の恵は動物たちからおすそ分けしてもらって、ちょっとだけいただく。 熊さんはじめ、山に住む生き物たちに、精霊たちに礼儀と仁義と感謝を忘れちゃいけないな。 みなさんも自然の恵みをいただくときは、彼らの分を必ず残してあげてくださいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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