テーマ:ささやかな幸せ(6742)
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今日、牧場主の父母がやってきて子牛のミルクとエサがないという。
「日曜日をはさむから、欲しいんだけど」という。 ・・・そうだよ。今日は土曜日だから、どこもたいてい半日なんだから。 獣医さんに来てもらって、来月お産する牛を診てもらい点滴をしてもらって、急いで出かける。 もう11時近い・・・。 ミルクを扱っている組合は午前中だから先に寄り、そのあとエサを扱っている会社へ。 そこからはスーパーが近いので、買い物をした。 と、ひらめいている旗が見えてきた。「滝沢山車まつり」と書いてある。 山車かあ・・・。 小さい頃育ったところでは秋祭りには山車が出て、町中を練り歩いた。 沢山の焼きそばやわたあめやチョコバナナとかの屋台の匂い。海の近くの小さな町が、一年に一度にぎわう日。 その町を離れてからは、なかなかお祭にいく機会も少なくなったし、山車も何年かに一度観るくらいだ。 滝沢山車まつりは何回か見たことがある。広場に山車が飾られて、そこで歌や踊りや屋台が楽しめる。 どうせここまで来たからちょっと見ていこうかな。こっから(スーパーから)車で2、3分だし。 と車を走らせてすぐ、お囃子が聞こえてきた。・・・え?もお? 山車です。「暫(しばらく)」ですねえ。実際運行しているところを見たことがなかったんですが、ばりばり歩いてます。 「暫」といえば歌舞伎の十八番。「あいや、暫く、しばーらーくー」の声とともにまさにこの山車の人形の格好で現れる鎌倉権五郎が、悪人に捕らえられ打ち首になりかけた人々を助けるというストーリー。 江戸っ子の好きそうな話。 山車にはこんな感じで歴史や歌舞伎の一場面が使われることが多い。年寄りに育てられ、小さい頃から歴史好きだった私は、山車のなかに広がっているストーリーに思いを馳せながら観るのがすきだった。 日本だけに留まらず、三国志などもよく題目に使われる。山車の上から、登場人物が飛び出してきそうなのだ。 盛岡の秋祭りでは今年、赤兎馬にまたがった関羽を題目にした山車もあったらしい。 「はーい、暫さーん曲がりまーす」 見返りは「チャグチャグ娘」さんですねえ。山車の見返りは綺麗どころが多いですから。 ああ、なんか、久々にワクワクした。 今日は義父母のおかげで思わぬプレゼントをもらったような、楽しいひとときを過ごせた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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