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大小いろんな大きさで、形もばらばら。いかにも「素人が作りました」という感じのこの子たち。 実はこれ、春からほったらかしておいたら実っていたのです。 あれは当牧場の近辺にもようやく春の日差しが「あったかいなあ」と感じはじめ、土の温度も花や作物を植えるのによくなってきたころのこと。 「ほら」と牧場主が、トラクターのバケットに堆肥をもってきた。「なんか植えるのに使え」 いつもながらおおざっぱで、しかも大量。 そこから花のプランターやら、野菜やらに分けて施肥して、残ったものを花壇の横にとっておいた。なにかまた、植えたくなったら使いましょうと。 そして、ああ植えたいなあと思うものも見つからないままにしばらくたったころ、その堆肥のなかから「なにか」が育ってきた。見覚えのある葉っぱ。 夏になるころ、その葉っぱの主が「じゃがいも」であると確信した。花も咲いてきた。 牧場主に、「ねえ、じゃがいもが育ってきたよ。収穫できっかなあ。」というと、 「無理じゃねえの。だってコンテナにただ堆肥を置いといて、そっから葉っぱが出てるだけだべ。」という返事。 まあほんとにおっしゃるとおり。 他に何の手入れもしていない。水も雨まかせ。追肥などしようはずもない。 そして秋。 そりゃそうだ、あれだけほったらかしておいたのに、収穫しようなんざちょっと虫が良すぎるよね、なんて思いながら干からびた葉と茎を引っこ抜いてみると。 おっ、けっこう重い。あれあれ、えーー、なってるなってる。 命の力はすごい。すごいな。 そして我が家の新じゃがは、フライドポテトと、味噌汁と、サラダになって家族の胃袋に納まった。 「自然の恵み?」にまたまた感謝したのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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