テーマ:わが山の四季(470)
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「ねえねえ、おかあさーん。この冷たくて真っ白なふわふわしたものはなあにぃ?」 そんな当牧場の娘たちの声が聞こえてきそうな、雪が舞い降りたパドック。 数日前岩手にも雪が降り、牧草畑もパドックも真っ白になった。 彼女たちはこの雪がはじめての雪。不思議そうになめたり、飛び跳ねたりしている。 娘たちよ、それは雪というんだよ。 天空のかなたからひとひらが舞い降り、やがて大地も牛舎も覆いつくすほどに真っ白になる季節がやってくるよ。 お前たちはこれから何度、こんな真っ白な雪を見ながらここで生きていくのだろう。 白い息を吐きながら凍てつく北の空の下で、子を産み乳をうみだす。 その繰り返しを生きていくのだ。 共に生きていこう、愛おしき命たち。 「足冷たいから、おうちに入ってもいい?」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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