ひねもすのたり牧場日記

雪の晴れ間。ひねもすのたり牧場の牛舎の裏手から続く道は、こんもりと雪が積もっている。

この時期にここを通るのは、きつねやテンや雪うさぎ。


それと・・・ときどきスノーモービル。



岩手山も久々の晴れ間に、うう～んと伸びをしているよう・・・。



牛舎の裏手には当牧場の優秀な門番がひとり。


しっぽ君。年齢不詳、♂、雑種。


小岩井の道路で泥だらけになって悲しい目で、


通り過ぎる車や、近寄ってくる人間を見ていた。


そのころでももう、意外と年かなあ・・・って感じだったけど、


それから八年。


今ではもうすっかり当牧場の古株だ。


沢山の牛たちとの出会いも、お別れも見てきた。


ときどき遊びにくるかわいい女の子に、恋もした。


まだまだ見守っていてよね、しっぽ君。






「あ・・・なにか聴こえる・・・・」





「なんだろ・・・何の音だろ・・・」