ひねもすのたり牧場日記

先日、牛の授精をお願いしたときのこと。

手があいていれば牛を押さえてお手伝いするので、いつものように牛の横に入って押さえていた。その牛はおんとし１１歳。人間でいうと、かなりのおばあちゃん。


獣医さん：「この牛はけっこう、くせがあるんですよねえ」

私：「くせって、中（子宮とか）がってことですか？」

獣医さん：「ええ。」

私：「え？何で？ま、けっこう年だから何回も授精してお産して・・・ってことですか？」

獣医さん：「あ、というか年なんで筋肉とかいろんなところが緩んできてるんですよね。」

私：（うっ・・・）「・・・・・。」（男はさらりと言うわよね）

獣医さん：「ん？」

私：「い、いえ・・・なんでもないです。」



・・・・年なんでいろんなところが緩んできている・・・なぜかこのフレーズに自分が敏感に反応してしまい、ぐるぐるぐるぐる、頭の中で何十回まわったことか。


もう何回も書いているが、私も自分の骨盤のゆがみとかを自覚してから、日々ちょっとずついろんなことをしている。

ウォーキングとか、ベリーダンスエクササイズとか。

身体を暖めるのにハニージンジャーとか、漢方薬とか。


前向きに、楽しみながらやっている・・・。


でも・・・でもね・・・・。


ああ、あと十年若かったらなあ・・・って思う瞬間が時々ある。


せめて３０代だったら、もう少し身体も動いたかなあ・・・とか。

白髪もなかったのに・・・とか。

しわもここまでなかったよなあ・・・とか。

少々寝なくても、頑張れたなあ・・・とか。


彼氏も作れちゃうような４０代をめざそう、なんて。

あわよくば、こうのとりさんにも飛来してもらっちゃうか・・・なんて。


お気楽なことを妄想している自分に、倒れそうになる。


でも・・・でもね・・・。


私にはもう、前しかないの。

１０年、２０年前には、どう逆立ちしたって戻れないの。


大事なのはこっから先よ、toughgirl!!

今の時点で、一番いい顔で笑えてる自分を目指すのよ！！

緩んだなら、引き締めたらいいのよ！！



うちのおばあちゃん牛が言われた一言で、なんでこんなに自分を叱咤激励してんだろ。


その手の話題に、過敏な年頃です・・・。