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ひねもすのたり牧場日記

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February 28, 2010
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エレファントカシマシ  今宵の月のように


搾乳前、自宅裏山の木立のなかにぼおっと浮かんだ、満月前夜の月を見てふと思い出した。


学校や職場からの帰り道、家に近づくにつれて夕食の匂いが流れてくる・・・そんななんでもない毎日の繰り返しが、とても幸せだったなあと。

家にいて帰りを待ちながら、食事のしたくをしてくれる人がいるって、幸せなことだ。


そんなあたりまえのことに気がついたのは、つい最近のような気がする。

実際に自分が学校や職場から帰ってた時代は、「待ってなくてもいいのに」なんて不埒なことを思ったりしていた。

母のようにうちにいて、家族のためにご飯を作り家事をして、自分の自由になるお金を稼いでいるわけでもない生き方は、若い頃はとてもまねしたいなどとは思わなかった。


でも、実は心の奥でずっと憧れていた生き方だったのかもしれない。


私の周りには今、自分の夢をかなえていきいきと働いている人達が沢山いる。


自分の牧場で牛たちに囲まれながら生きること。

小さな頃から触れてきた動物たちのお医者さんになること。

美容師さん、学校の先生・・・いろいろだ。


私も・・・確かに小さい頃からいろいろ夢はあった。


一番最初がパン屋さんで(単なるパンの焼ける匂いが好きだったかららしい・・・)、学校の先生だったり、小学校の卒業文集には「桑田佳祐さんみたいな歌手」なんて書いてた記憶があるぽっ


でも、ずっとなんとなく一貫して思っていたのは違った気がする。


心から大切に想う人と一緒に暮らして、その人のために美味しいご飯を作ったり、暑い日には庭に打ち水をして涼しくしてあげたり、寒い日には外から帰ってきたその人の冷たい頬を両手で包んで暖めたり。


そして子供が生まれたら、やっぱりその愛しい存在のために美味しいご飯やお弁当を作って、その子の夢や可能性をつぶさないように、ちょっと離れて見守っている。


そんな存在になりたかった。


でも将来の夢は・・・と聞かれて「お嫁さん」とか「お母さん」って答えてもOKなのはなんだか小学校の低学年くらいまで・・・みたいな空気があって、なんとなく違う夢を用意していたのかも。


家事がずば抜けて得意なわけでもなく、まめでもなく・・・そんな私が「家庭人」が夢とはなんだかおかしいけど、学校や仕事から帰ってくる愛する家族にできたてのご飯のあつあつの湯気と匂いを届けて、包んであげられるのはやっぱり「家庭人」の特権だし、憧れる。


自分自身も、そんなふうにしてもらって、育ててもらってよかったと今、心から思う。

母の作る田舎料理や、なんだか全体的に茶色い感じのお弁当も、もう二度と食べられない今となっては、懐かしいばかりだ。



満月にちょっと欠けてる今宵の月は、心の奥底にしまっておいた「ほんとの夢」を照らし出した。

「今夜のご飯は何かな?」なんて考えながら歩いた、帰り道を思い出させた。

















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Last updated  February 28, 2010 10:55:46 PM
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楽天ルシファー@ Re:ほこほこ(01/31)  こんにちは。10年前に頂いたコメント…
toughgirl@ Re:ほこほこ(01/31) うちでは寝室は暖房たかないので、ちょっ…
snow_blue7@ Re:ほこほこ(01/31) ルームシューズとネックウォーマー、寝る…
toughgirl@ Re[1]:冷気VS熱気!(01/25) 静華麗さんへ 寒さには慣れているつもりで…
toughgirl@ Re[1]:ひねもすのたり牧場 2018冬(01/24) 静華麗さんへ ようやく帰ってまいりました…

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