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今朝、搾乳していると、つややかなタキシードを着た客人が、畜舎の窓から入ってきた。
ツバメ……例年だとGWあたりに来るのだが、今年は早い。 蛍光灯のかさの上やら、天井の桟木やら、しきりに物色している模様。 ツバメが来るのは吉兆、などといわれるせいか、毎年その姿を見るとうれしくなる。 今年もベビーが見られるかな。 飛ぶ練習とか、早くみたい 七十二候でいうところの「玄鳥至」(そろそろツバメが来ますよ~♪)は、だいたい4月の5~9日あたり。 いつも一か月近くずれがあるものが、誤差がちいさくなってくると、逆にちと不安になる。 ちなみに「虹始見」(虹がきれいに見え始めるよ~★)は、4月15~19日あたり。 つい先日の雨上がり、当牧場の牧草地のうえに、120°くらいの虹がきれいにかかっていた。 今日は市営牧野に放牧する前の検査もあって、5月の中旬には放牧できそうだと、市役所の人。 春のさまざまな準備が、いっせいにはじまった。 五年前の春、福島から遠く離れた当牧場の牧草地にも放射能の見えない雨が降り、牧草の収穫ができなくなった。 見えないだけで、風はどこまでも流れていくし、空はつながっているんだとつくづく思った。 そんななかでも、5月にツバメがきてくれたときは、本当にうれしかった。 除染作業、検査……長いトンネルのなかにいるような閉塞感も、弛め、ほどいてくれるような気がした。 あの頃、支援物資がうまく届かず無駄になったり、被災地を見にいくだけの車で渋滞が起きたり、という話も聞いた。 身体を動かせずにいる人たちが体調を崩したり、追い詰められて心を病む人もでた。 今、九州でも同じようなことが起きているようだ。 せめて以前に「うまくいかなかったこと」をもう一度思い出して、少しでもよい方向へと願っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 19, 2016 03:03:44 PM
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