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とはいっても、ひねもすのたり牧場はまだまだ雪のなかですが。
咲いたのは、私の高校時代からの友人ふたりの子供たち。 ひとりは沿岸部に住むKちゃんちの子。 まだ、ちいちゃい。 彼女の子らは、しばしば新聞に載る。 それこそ、花がぱあっと咲いたような顔でおさまっている。 カメラを意識……なんてこともなさげ。 ただ、その目の前にある「興味の的」に素直に向けられた笑顔。 ぽおんと、まっすぐほうられたボールみたいな。 見てるほうも、思わずつられて頬がゆるむ。 もう一人は、県南に住むAちゃんの娘さん。 このほどめでたく、第一志望の大学に合格した。 どんな子にもいろいろな悩みやつらい経験はあるだろう。 彼女もまた、もがき、ぶつかりしながら、本当にやりたいことを見つけ、 短い時間のなかで、真剣に取り組み、向き合った結果、つかみとった。 努力は、いつも報われるとも、すぐに結果が出るというものでもない。 心は、一生懸命伝えても、常に受け止められるわけではない。 でも……、あきらめずに、時間がかかってもがんばった先に、 自分に「うん」と頷ける瞬間は、確かに待っている。 海沿いのまちで、 内陸のまちで、 それぞれ咲いたさくら。 ひねもすのたり牧場のシバレも、ゆっくり融かしてくれそうだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 14, 2017 07:58:12 PM
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