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カテゴリ:投資・資産管理の本
大投資家ジム・ロジャーズが語る商品の時代
来年1/7に開催される「エンジュク投資家祭り2006」でジム・ロジャース氏が講演されるが、その予習をしておこうと手元に確保していたこの本を漸く読む時間がとれた。生の声を聞くのが楽しみである。 分散するだけの資産が今は無いが、商品取引に関する知識はつけておきたいと思った。 <読書メモ> ・1980年代から1990年代にかけて、商品は下落相場だった。近年ほど金融資産に比べて安くなったことは殆どない。 ・この長期にわたる商品下落相場で生産能力は大きく低下し、その結果、需給バランスは大きく崩れ、この不均衡を解消するには何年もかかる。 ・アジア経済は成長を続けており、あらゆる商品の世界需要は今後も強い。特に中国は商品の主要輸出国から輸入国へ変貌し、鉄鉱石、銅、石油、大豆、その他原材料を貪欲に消費している。 ・歴史的に見て、商品価格の変動は株式や再建、その他の金融商品との負の相関を持つ。従って商品に投資していないならば本当の意味で分散投資をしているとは言えない。 ・商品は有形資産であり、信用リスクはなく、流動性も高い。世界の公開市場で取引されており、価格はメディアで報じられている。 ・商品価格は経済が低迷しているときでも上昇しうる。 ・商品のリターンはインフレを上回る。 ・株価はゼロになることがあるが、商品は常に誰かにとって何らかの価値を持つ実態のあるモノである。 ・FRBを始めとする世界中の中央銀行は、自分たちの「不換紙幣」の価値を下げるような政策を採ってきた。実態のある有形資産の市場は、再び価値や成長を見つけられる場所となるであろう。 ・FRBの金融緩和政策と急速な信用拡大のおかげで、お金はどんどん増え、それが教習の減り続ける資産を追い回し、実物資産の価格は上昇し続けるだろう。 ・戦争や政治的混乱は、不幸なことだが、商品価格を一層高くするだけだと歴史が証明している。 『商品の時代』 ジム・ロジャース著 日本経済新聞社 2005年6月22日1版1刷 1800円 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年04月15日 07時46分17秒
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