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かんがるー日和の読書録

かんがるー日和の読書録

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2007.09.21
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カテゴリ:ビジネス



≪あらすじ≫

ある特別なホテルとの出逢いが、ひとりの女性の人生を変えた。

「世界中すべてのリッツ・カールトンをめぐる旅に出よう。

その先には新しい自分が待っているに違いない」

50代半ば、人生の谷間に入り込んでいたとき、たまたま参加したセミナーで意を決した。

私はそんな突拍子もない旅行計画を立て実行。

そこには想像をはるかに超えた数々の感動とサプライズがあり、

遭遇するたびにその感激は増幅していった。

リッツ・カールトンのスタッフの真心に出合うことで、私はみるみる活力を取り戻し、

新しい自分を手にしていった。

本書はそうした私の旅のエピソードと、

その裏に隠された秘密やフィロソフィーを

ザ・リッツ・カールトン東京のリコ・ドゥブランク総支配人が詳述する。




世界最高といわれるリッツ・カールトンがどのような考えを持ってサービスを行っているのか?

世界中のリッツ・カールトンをめぐってみると、土地土地のホテルによって何か違いはあるのか?

逆にどういったところが、一貫性のあるサービスとして客の視点でわかったのか?

この本でそんな事を感じれたらと思い読んでみた一冊。

私も数年前、リッツ・カールトン・バリでこの最高のサービスを体験した一人であるため、

とても期待して読みました。


しかし!


期待していた内容とは程遠いものでした。

著者である井上氏は、はじめのうちこそリッツ・カールトンの一つ一つのサービスに感動していたが、

リッツ・カールトンサイドに、世界中のリッツ・カールトンをめぐる旅に出ていることが伝わることで

常連客としての待遇に変更されていく


ここから内容がおかしくなる


・世界中のどこのリッツ・カールトンに宿泊しても、自分好みのサービスで、もてなしてもらえる
→リッツでは世界中の顧客データが共有化されており、日本で一度リクエストした内容が、初めて行ったアメリカのリッツ・カールトンでも反映されているなど

・常連である自分だけが特別なサービスを受けている→偶然(?)、誕生日の前日から宿泊していたら当日の朝にびっくり体験が用意されているなど。


しかしこれらのことは約2年間で60回以上も利用する常連さんに対してのサービスとしては当然!

たとえどんな小さな温泉旅館でも大小の違いはあるにせよ、やっていることでしょう。

もはや途中からは

『私が行くとこんなことまでしてもらえるのよ!』的な内容に感じてしまったのは私だけではないはず。

(もちろん、最高級ホテルリッツ・カールトンで常連になることができた井上氏はすごいが・・・)


むしろ、井上氏が旅をするきっかけとなったという

リッツ・カールトンのセミナーの方に行ってみたい。



各章の後半に出てくるザ・リッツ・カールトン東京のリコ・ドゥブランク総支配人のコメントには、

何点か興味深いリッツ・カールトンの考えが披露されていたが、

この手の本ではやっぱり『帝国ホテル感動のサービス』が一番かな。


この本のオススメ度 ★★★☆☆





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最終更新日  2007.09.21 21:17:23


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