カテゴリ:ビジネス
≪あらすじ≫ 銃とプール、危ないのはどっち? 相撲の力士は八百長なんてしない? 学校の先生はインチキなんてしない? ヤクの売人がママと住んでるのはなぜ? 出会い系サイトの自己紹介はウソ? 若手経済学者のホープが、日常生活から裏社会まで、 ユニークな分析で通念をひっくり返します。 アメリカに経済学ブームを巻き起こした新しい経済学の書、待望の翻訳。 週刊ダイヤモンドで “2006年のベスト経済書 第一位の書” ということで読んでみました。 中でもいちばん興味深かった内容。 子供を午後4時までに迎えに来なければならないイスラエルの保育園。 しかし親はよく遅れてくる。 そこで10分以上遅れた場合、 その親には毎回子供1人につき3ドルの罰金を科すという実験を行った。 すると、親の遅刻は予想に反して倍以上に増えた。 ほんの数ドル払うことで、遅刻することへの罪悪感が無くなってしまったからだ。 (その後、罰金を廃止しても遅刻の数は元には戻らなかったそうだ。) なるほど。 いままで、「ルールを守らないといけない」と思っていた親も 「お金を払えば預けておいてもかまわない」と考えてしまったことが原因だろう。 “他の人よりお金を多く払っているから、 その分のインセンティブを得ても当然” 最近、この考えが蔓延してはいないだろうか? たとえば、私もよく使うJALのクラスJ。 普通席と比べて、値段が少し高めであるクラスJの乗客の中には わがままなことばかり言う人間や、偉そうに物を頼む人間がいる。 きっとそういう乗客の心の中には 「ルールを守らないといけない」という気持ちよりも 「他の席より高いんだからこのくらいは当然の権利」 という気持ちが強いんだろうなぁ。 本の内容としては全体を通して、アメリカの事例ばかりで 日本人にはいまいち実感できにくいところが多く、 後半はまったく面白くなかった。 この本のオススメ度 ★★☆☆☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.09.24 21:23:20
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