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かんがるー日和の読書録

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2007.09.29
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カテゴリ:ノンフィクション



≪あらすじ≫

バブルの「闇の紳士」たちが「守護神」と頼った元特捜のエース田中森一。

オウム真理教教祖の主任弁護人を務め死刑廃止運動のリーダーでもある安田好弘。

田中は古巣の東京地検特捜部と、

安田は中坊公平率いる「住管機構」という「絶対正義」と対峙する。

二人の弁護士の軌跡を軸に司法界の驚くべき変容を描く。




田中森一の『反転』を読み、この人物が第三者からの視点として、

どのように書かれたのか、興味があって読んでみました。


反転』はとにかく面白かった。

政治家、ヤクザ、芸能人、バブル時代のお金持ち、官僚など

様々な人物が実名で登場し、

田中森一が闇社会でどのように活躍していたのか、

どの話もリアルで一気に読んでしまった。


『特捜検察の闇』では田中森一とともに

今、光市母子殺害事件で注目を浴びている安田好弘弁護士のことが描かれている。



「正義って何なんだ。検察だけが正義で、

あとは悪だというよな、そんな理屈があるんかっ!」



特に印象深かった田中森一の言葉だ。


ライブドア事件や鈴木宗男事件など

マスコミに取り上げられる検察が大々的に逮捕

マスコミによる過熱報道微罪による立件

という最近の流れ


一時は過熱気味に報道された事件も

今振り返ってみると「あれはなんだったのか?」

と感じることも多い。


検察=正義

は間違いないのか?


この本ではそんな“検察の闇”の部分にスポットを当て

現在の検察の問題点を見事に描き出している。


『反転』とともにセットで読む事をオススメする一冊です。


この本のオススメ度 ★★★★☆







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最終更新日  2007.09.29 17:17:18
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