≪あらすじ≫
織田信長、渋沢栄一、スティーブ・ジョブズ、松下幸之助…。
日本の産業人の心の健康を見つめてきた著者が、
歴史上の指導者たちの分析を通じて、
リーダーに求められる精神的資質を提示する。
リーダー論を扱う本の中で、精神構造や性格を中心に書いてあるのは珍しい。
「指導者はどのような精神構造を持っている人間が多いのか?」
「指導者に向いている性格とは?」
このような事を知りたくて読んでみました。
冒頭で著者は、人間の性格を次の3つに分けている
1.分裂気質
痩せ型の体質で非社交的で内向的な人。
この性格が極度になるといわゆる変人といわれるようなタイプ。
2.循環気質
太り型の体質で現実的かつ外交的で、自分が周りに合わせていこうとする気持ちが強い人。
この性格が極度になるとうつ病などになりやすい。
3.粘着気質
筋肉質、闘士型の体質で粘り強く、テンポは遅いが、根気強く権威に従順で、困難失望に耐える。
しかし、爆発的で、爆発したらとめどがなくなる。
リーダーのタイプは分裂気質か循環気質が多いらしい。
たしかに小泉純一郎、織田信長などは分裂気質のリーダーだな。
でも、ほとんどの組織でリーダーになりやすいのは循環気質のリーダーだろう。
しかし本の中に登場する10人のトップリーダーたちは
3つには分類されない型破りな人ばかり。
「真のリーダーは精神構造や性格よりも
責任感を強く持つことが大切。」
この本では、改めてそんな事を再確認させてもらいました。
本全体の感想としては精神分析や性格分析よりも
リーダー人物伝という感じが強く、
求めていた内容と、ちょっと違っていたのが残念。
この本のオススメ度 ★★★☆☆