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November 17, 2006
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カテゴリ:日々思うこと
あっという間に彼女の来日の9日間は終わり、今日成田空港から旅立って行きました。
語学学校に一緒に通っていたころから仲良しでしたがこの9日間ずっと一緒だったこともありさらに彼女について知ることができたし、私にとってもなかなか充実した9日間でした。

今日は彼女のフライトが18:30と遅めだったので池袋を中心に動きました。といっても大量の荷物なので池袋のコインロッカーに預けることにしたんですが、どこも一杯!!!
こんなに空いてないなんて知りませんでした。
やっとこさひとつ空いてる大型ロッカーを見つけたんですが一番上の位置にあったんです。ふたりでもその位置まで持ち上げるのが困難だったその時、スーツを着た日本人の紳士がやってきて手伝ってくれました~。どこのどなたか存じませんが天使にみえました~。ありがとうございました。
その後も成田空港に向かうまでの途中、エレベータ・エスカレーターのないところで手伝ってくれた駅員さん、本当にありがとうございました☆
彼女も「日本人ってとっても親切だねー」って日本に対して良いイメージをもって帰国してくれたみたいで(^-^)ヨカッタ

さて彼女はイタリアの最北端・ALTO ADIGE地方に住んでいるんですが、1918年まで彼女の住んでいる地域はオーストリア領だったんだそうです。
だから文化も独特だったし、もちろん言語もドイツ語なんだそうです。
第一次世界大戦が終わってムッソリーニによるAlto adigeのイタリア化政策が始まり、Alto adigeはドイツ語の使用は禁止され、人名、地名はすべてイタリア語に変えられ、教育もイタリア語で行われるようになったそうです。
だけどまだ国籍的には「イタリア人」になっても年寄りたちはイタリア語を話す気はない人が多く、若い人には義務的に学校でイタリア語の授業はあるものの、文化が違いすぎることもあり現状は「イタリア化」されていないとか。
彼女も国籍的には「イタリア人」だけど自分を「イタリア人」と実感したことはなく、「私はalto adigeという国の存在しない地方の住人なんだ」って考えてるみたい。
私はそんな立場に遭ったことがないからピンとこないんだけれど、彼女が私に「考えてごらんよ、もし明日から「東京は中国の一部になります、だから中国語も学んでいってください、国籍も中国人になります」って言われてもさぁ。。やっぱり受け入れられないよね、それまでの自分たちの文化もなにもかも違うし」そういわれると本当に彼女たちは被害者に思えてしかたがない。
のんきな私は彼女と同じ授業を受けていても「彼女の住んでいる地方はドイツ語とイタリア語の表示が2種類あるからすぐに習得できていいなー」なんて思っていたし、また他の生徒からも「君って半分イタリア人だよね」ってからかわれた時も笑ってたけど本当はすごく傷ついてたらしい。
「イタリア人なのにイタリア人って堂々と名乗れない」とも言ってた。
一度名乗ったら、まだイタリア語が今より話せなかった時代にイタリア人に「君は国籍上イタリア人なのになんでイタリア語が話せないの?」って言われたらしい。。それにも傷ついたとか。

Alto adigeの人をとても知っているわけじゃないけど、彼女に聞く話によるとわたしたちの持つ「イタリア人」のイメージとは本当に遠い。
まず、親はあまり子を甘やかさないのだそうだ(イタリア人は子を花よ蝶よとかわいがるけど~)。それに早く一人前になりたい、独立したいと思う若者も多いようだ。
彼女の彼氏にも会ったことがあるけどおだやーかなしずかーな青年だった。
だからたまに「イタリア人だからこうでしょ」ってイメージづけられるものとは違うのでとまどうこともあるそうだ。

この問題、どうにもなるものではないけれど、今後彼女はAlto adigeではないイタリア(つまりもっと南)で働きたいそうだ。
このような現実も受け入れて働く意欲のある彼女を強い子なんだなと、知らない一面を今回知ることができた。

次回は彼女の目から見た日本?について書きたいと思います。





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Last updated  November 17, 2006 11:18:27 PM
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