カテゴリ:私
今日は私の誕生日
嬉しくもあり 嬉しくもなし の一日であります でも 今年は特別な誕生日になりました L神父様は 30年ほど前に 現在私の所属するカトリック教会の司祭をなさっておられました 今はモダンに建て替えられた教会も その頃は 古びた木造りの建物でした 当時大学生であった私は 教会に隣接する教会の幼稚園で 園児に英語を教えるアルバイトをしていました しかし 当時の私は 考えれば考えるほどにキリストの教えがわからなくなり キリスト教に強い反感すら抱くようになっていました アルバイトは お小遣い調達のために始めたもので ただ 偶然にもその場所が教会であったというだけのことでした 初めて伺った時 L神父様は私を司祭館に招き入れて下さり それは柔和な笑顔で 色々なお話をして下さいました そして 帰り際に 水色のぽってりとした陶器の十字架を下さいました その後も幾度となく司祭館でお話を伺う機会があり 段々とキリスト教に馴染んでくる心を 私は必死で抑えました そして ある日 導かれる心に抗うために いただいた水色の十字架を 捨ててしまったのです・・・ その後 すぐに幼稚園の都合で英語教室は閉鎖になり 私も教会に行く事はなくなりましたが L神父様の笑顔だけは 強く心に残り 時々 十字架を捨てたことが 火のような後悔になって私の胸を黒く焦がしました それから30数年の時を経て 紆余曲折の結果 キリスト教に立ち返った私は 昨夜 久々に日本に来られたL神父様との会食会に呼んでいただき 当時のままに若々しい神父様との再開を果たしました 神父様は 私のことは勿論覚えてはおられませんでしたが そのような縁があったことを 非常に喜んで下さいました そして今日の7時の朝ミサの予定を私の都合に合わせて9時に変更して下さって このミサを 誕生日を迎える私のために捧げて下さいました 私がとても苦しかった時に 私をキリストに立ち返る手引きをして下さったのは まさに L神父様のあの笑顔と 私が捨てた あの水色の陶器の十字架であったと思えてなりません 神父様を含め5人で与った今朝のミサ 一生忘れることの出来ない 誕生日となりました お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年10月06日 21時20分25秒
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