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テーマ:ミステリはお好き?(1495)
カテゴリ:読んだ本(ミステリ・日本)
道尾秀介の「向日葵の咲かない夏」(2005)を読んだ。※今回は,途中からネタバレまくりです。 この著者の作品は初めてなのだが,お気に入りの作家になりそうな予感が……。 日記を書き終わったあと,ブログを回ってみたが,この作品「評判わりぃ~」!! でも,あえて宣言してしまおう。 お気に入りの作家にきっとなる!! 終業式の日に欠席したS君にプリントと夏休みの宿題を届けに行った小学4年生の摩耶道夫が見たのは,首をつったS君の姿。 ミチオは急いで学校に戻り,担任の岩村に知らせるのだが,巡査とともに岩村が駆けつけたときには,死体がなくなっている。 妹のミカとともに死体が消えた謎を考えるミチオの前に現れたのは蜘蛛に生まれ変わったS君で,自分を殺したのは岩村先生だという。 S君の死体を見つけ岩村の犯行を明らかにしようとするミチオとミカの冒険とピンチ……。 ほぼ同じ頃に起きた犬と猫の連続殺害事件と,折られた脚,口に入れられた石けんの謎…… また,クヌギ林の縁で一人暮らしをする老人古瀬泰造の言動の謎と,彼が図書館で見つけた本の作家「六花かおる」の名前がもつ意味…… さらには,S君のついた嘘までもが加わって複雑な様相を示す事件を,少年探偵ミチオが解き明かしていく読み応えのあるミステリ…… と,いいたいところだけれど,(ここからは特に,ネタバレ!!) 実は,上にあげたものは,もう1つのさらに大きなミステリの材料に過ぎない。 プロローグを読んで,「僕」には3歳の妹がいて,事件のちょうど1年後に死んでしまうという部分が気になり,ずっと引きずってはいたんだ!! だからこそ,事件そのものとともに,ミチオの家庭をずっと気にしてはいたんで!! でも,やられた!!! 妹がトカゲに生まれ変わっていたことを,著者にいわれるまでわからなかった。 途中で気づけよ,オレ!! そういえば,2人で食事をする前に「僕」が蝿のいる庭に出る場面から始まって,ヒントはいくつもいくつもあり,ミカがS君を食べる場面など,決定的だったのに(笑) そしてその後一気にホラーミステリとして盛り上がって,終わる。 ミチオに焦点を当て,外から見えることだけでまとめてみると,小学4年生の少年が同じクラスの少年を自殺に追いやり,そのことを隠し,罪をきせるために老人を殺し,自宅に放火して両親を死しなせた。 と,これだけのことであり,おとなになってからも,過去の行為そのものについて「悪いことをした」とは思っていない。 怖~……,そして,読み物としてとてもおもしろかった。 終わらせるつもりだった「彼の物語」は,どうやらまだ終わっていないようだ。 道尾秀介の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (道尾秀介)からごらんください。 楽天ブックス 記事関連のオススメ日記 きまぐれうさぎ(ぷるんつさん) まみむメモ(@かぼちゃさん) 積んどく? 読んどく?(shiba_motoさん) 日々のあぶく(kiyu25さん) ミステリの部屋(samiadoさん) 海砂のつらつら日記(kaisa21さん) Gotaku*Log(nemuri_necoさん)未来の予定~ラビ的(みっつ君) いろんなことを忘れないために(dai583さん) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/08/24 12:33:39 AM
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