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テーマ:京極堂シリーズ大好き!(44)
カテゴリ:京極夏彦
「百鬼夜行-陰」については,以前多田克己の「百鬼解読」と関連させた記事を書いた。
そのときは,タイトルになった「妖怪」を中心に書いたので,今回は京極堂シリーズ本編のサイドストーリーとしての側面に焦点を当ててみようと思う(記事の性格上,ネタバレが中心です)。 →「百鬼夜行-陰」と「魍魎の匣」 →「百鬼夜行-陰」と「狂骨の夢」 →「百鬼夜行-陰」と「鉄鼠の檻」 →「百鬼夜行-陰」と「絡新婦の理」 →「百鬼夜行-陰」と「塗仏の宴」 文車妖妃(ふぐるまようび) 「姑獲鳥の夏」(→日記はこちらから)の舞台となった雑司ヶ谷の産婦人科医院久遠寺家の長女涼子の話。 京極堂に事件がもち込まれる2年前,昭和25年のこと。 藤野牧朗が妹の梗子と結婚したことをきっかけに生理が始まり,涼子の中の「京子」が目を覚ます。 「姑獲鳥」では,さらに涼子と京子の両方を下位人格にもつ「母」の状態になり,京子が子供を攫い「母」が殺してホルマリンに漬けるという事件が起きるのだが,「夜行」では涼子が「弾けて消え」るまでが書かれている。 「夜行」中の,「その女(ひと)」は,京子または「母」。 7歳から涼子の主治医となった「古いインクのような厭な臭いがする」「痩せぎすの医者」は,菅野博行。 昭和16年の妹の「行儀見習い」は,涼子の妊娠と彼女が凶暴になったことを隠すため。 内藤とのやりとりは「姑獲鳥の夏」よりも詳細に書かれ,最後の「恋文」はもちろん,関口が涼子に渡したものである。 「百鬼解読」と関連した「文車妖妃」は→こちらから。 川赤子(かわあかご) 関口巽が,昭和27年梅雨も明けようかと云う日,京極堂への「長い坂」の下に立つまでの話で,「姑獲鳥の夏」の冒頭「どこまでもだらだらといい加減な傾斜で続いている坂道」にストレートにつながる。 このとき,関口は坂の名を認識していないで,のちに木場修から「眩暈坂」だと教えられる。 さらにのちには,「姑獲鳥の夏」の事件を材料にした小説「眩暈」を書き,それが初めての単行本のタイトルにもなる(「魍魎の筐」)のだから,関口も悪い目を見ているばかりではない(笑) 数日前から犬を飼う,飼わないで妻の雪絵との蟠りがあった関口を中禅寺淳子が訪れ,「開かずの部屋から掻き消えた産婦人科医」の話をする。 頭痛がして寝込んでしまった関口は目覚めると散歩に出かけ,念仏橋で「両生類のような像」を見る。 3,4日寝込んだ関口を訪れた鳥口(本編では「魍魎の筐」で登場)が,産院の話の取材をすることに。 翌日,「妊娠と出産にまつわる,聞くに堪えない,荒唐無稽な醜聞」を鳥口から聞かされた関口は,再び念仏橋に向かい,川に入り,「胎児」の手に裾を掴まれる。 手を振り切って歩き始めた関口が向かったのが,長い坂の下であった。 「百鬼解読」と関連した「川赤子」は→こちらから。 時代・場所,登場人物,妖怪などをフリーページの京極夏彦メモ(百鬼夜行-陰)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。 京極夏彦の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (京極夏彦)からごらんください。 楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/04/27 08:21:50 PM
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