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テーマ:ミステリはお好き?(1494)
カテゴリ:読んだ本(ミステリ・日本)
中篇集である,
舞城王太郎の「熊の場所」(2002)を読んだ。あいかわらず,グロくてバイオレントなのだが,背景にある「強さ」が先へ先へと読ませてくれる。 まあ,これまでと一緒だが(笑),「暗闇の中で子供」よりストーリーにまとまりがあった。 熊の場所 ランドセルに猫の尻尾を入れていたまー君への恐怖を「僕(沢チン,西暁小学校5年生)」が克服していく話。 タイトルはアメリカで熊に襲われた経験をもつ「僕の父親」の,「恐怖を消し去るには,その源の場所に,すぐ戻らねばならない」という言葉による。 その言葉どおり,すぐにまー君の家に行き,サッカーなどを通して「友達」になった僕が,彼の家に泊まるようになり,夜,「まー君に殺されるかもしれない」という「ワクワク」感はある種エロティックでもある。 一つ下の学年の上田修士と何匹かの犬の失踪事件が解決したあと,東京に行ったまー君は,30歳くらいで西暁に戻り,彼にとっての「熊の場所」である涸れ井戸の中で,猫の骨とともに死体で見つかる。 まー君にとっての恐怖は「猫を殺す自分」だったのだろう。 バット男 舞台は調布。 金属バットを振り回すが,結局相手から蹴られたり殴られたりしてしまう年齢不詳の「バット男(為国重夫)」,「僕」の高校時代の友人でバスケット馬鹿の大賀祐介,同じ高校で中学の時の同級生であり,大賀と付き合っていた梶原亜紗子3人の「捩れた愛情」の物語,なのかな?(笑) 時には2人から別々に相談を受けたりするものの,常に「外側」に自分を置いているくせに「バット男」のバットが振るわれることを望み,振るわれたバットに執着していた「僕」は,就職して,家庭を持っても,バット男の影から逃れることができない。 弱い者がさらに弱いものを見つけて叩くシステムを知ってしまった悲劇か…… しかし,亜紗子と博美は為国と暮らしているのだろうか? 博美はバットウーマンにならずにすんでいるのだろうか? ピコーン! 舞台は西暁町。 喧嘩しか知らない赤星哲也をフェラチオの1万本抜きで「まとも」にしようとし,自分は医院でのバイトと大検の勉強に励む智与子が,哲也の突然の死と死体の異常な様子の謎を解く話。 智与子の強さのみが印象に残った。 舞城王太郎の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (舞城王太郎)からごらんください。 楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/12/15 01:23:05 AM
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