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テーマ:ミステリはお好き?(1494)
カテゴリ:北森鴻
冬狐堂シリーズの4作目にあたる連作短編,
北森鴻の「瑠璃の契り」(2005)を読んだ。倣雛心中 上野と根岸の中間あたりに「富貴庵」を構える芦辺に呼ばれて見せられたのが10か月に3度も返品された「正真物(贋作ではない)」の人形。 北沢の悪意と罠は感じながらも,320万円で買い取ることにした人形を彼に買い戻させることになるのだが,180→200万という芦辺に,もう1つの人形をつけて850万円で売る陶子の姿が小気味よかった(どうしてそうなるかは,本を読んでください)。 前作の「緋友禅」で,彼女が買い取った糊染めタペストリーをプレゼントする相手として名前があがっていた下北沢雅蘭堂の越名集治が,ここだけではなく作品全体を通じてかなり陶子を助けている(ということで,彼が中心の「孔雀狂想曲」を読むことにしてしまった,苦笑)。 苦い狐 陶子が画家として生きることをあきらめたきっかけの話。真作を贋作に見せようとするという筋立てもおもしろかったが,それを見破った陶子の杉本深苗とその才能に対する「愛」の仕掛けに打たれた。 瑠璃の契り 陶子が小倉の酒屋の立ち飲みカウンターで見つけた瑠璃ガラスの切り子椀の写真を頼まれた横尾硝子はその切り子椀を50万円で引き取りたいと言い出し,切子椀の作者佐貫皓一が3つの椀を分散させた理由を陶子が探る。 黒髪のクピド 「黒髪のクピド」とプロフェッサーDが名づけた人形に関わる陰謀に,彼と陶子が巻き込まれ,陶子がそれを暴いていく。 「ミッション・インポッシブルみたか真似ば」したかったという,屋台の主人から「D教授の博多での足取り」の報告を陶子が受け取るところから始まるが,屋台の主人って「親不孝通りディテクティブ」(日記は→こちらから)でテッキから屋台を受け継いだ根岸球太ではないか!! 「ひさしぶり!」という感じ。さらに,「質の良おなか男」である「博多署の刑事」まで登場して,けっこううれしかった。 ところで,陶子は根っから医者とか手術が嫌いなようだ。「狐罠」(日記は→こちらから)では胃潰瘍で倒れてしまった彼女だが,今回は飛蚊症に苦しむ。 とっとと手術を受けなさい!! と,途中で何度も突っ込みを入れてしまった(笑) 登場人物をフリーページの北森鴻メモ(瑠璃の契り)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。 北森鴻の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (北森鴻)からごらんください。 公式ホームページ:北森鴻公式サイト 酔鴻思考 楽天ブックス 記事関連のオススメ日記 kellyさん ☆なほまる★さん お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/01/05 12:33:00 AM
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