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テーマ:ミステリはお好き?(1494)
カテゴリ:読んだ本(ミステリ・日本)
戸梶圭太の「トカジノフ」(2002)を読んだ。初めて読む作家である。というより実は予約した本を図書館で受けとった際に混じっていて「えっ?」と思ってしまった本でもある。 ブログを参考にして本をリクエストすることがけっこうあるのだが,「雰囲気」だけを受け取って中をきちんと読まず,誰が書いたかも気にしていないことが多いからだ(笑) 読み終わって,これはてっきりBさんだと思ったのだが,全く違い(ふつうは読み終わるとだいたい誰の影響かわかる),Mくんだった。 閑話休題。 テンポがよい短編集。 現在「はまっている」というか,「どろどろできついから抜けたい」と希求している舞城王太郎と近いにおいをもっているのだが,こちらの方が,軽くてラク。 「近いにおい」というところがたぶん違うのだろう。 読みやすく,あとに残るものもあり,短編としてのまとまりもある。 例えば,「ターゲット508」では最初に混乱させられ,その混乱が楽しくて部屋番号も含めて読み返したりもし,結果タイトルのつけかたにも感心させられた。 死体のおまけつきのばかばかしい追いかけっこと,マラソンランナーに踏みつぶされる場面もよかった。映像でその通りに再現しようとしたらとんでもないスプラッタになる情景を,文字で軽々と扱っているので,ついついその気になって楽しんでしまえる。 最後に,ミカちゃんとお母さんによるマンションがL字型であるという挿話が入る。 これで,話そのものがまとまり,短編として完結する。 パターンはほかも同じ。「Jの利用法」の法改正&出世,「二十八歳の事情」の家出などなど,とてもうまくまとまっている。 「鳩殺し」の,情景上とんでもない結末を含めて「うまくまとまりすぎている」という印象はいなめなかったものの,読みつづけてみたい作家の1人になった。 戸梶圭太の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (戸梶圭太)からごらんください。 楽天ブックス 記事関連のオススメ日記 めたるサンさん 未来の予定~ラビ的(みっつ君) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/01/06 12:34:39 AM
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