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テーマ:京極堂シリーズ大好き!(44)
カテゴリ:京極夏彦
京極堂シリーズ本編第4作である,
京極夏彦の「鉄鼠の檻」(1996)を読んだ(再読&ネタバレ不可避だけれどあまりネタバレしていないような気もする,笑)。「何を猿が豆鉄砲撃ったような顔してるんです?」 これは,鳥口が富士見屋に関口を迎えにきたときのセリフ。 方向音痴,爆睡のほかにことわざ・成語の類を間違えて使うという才能をもつ鳥口(大好き!!)だが,このセリフがもっともおもしろかった。なにしろ,関口って……(笑) ということで,昭和28年(1953)2月,京極堂に引きずられて箱根の富士見屋に夫婦2組で泊まっていた関口は,中尊寺淳子,鳥口,飯窪季世恵たちと仙石楼で合流することになり,榎木津の元部下で待古庵を営む今川雅澄と会ったり,「姑獲鳥の夏」(日記は→こちらから)の事件の久遠寺嘉親と再会したりすることになる。 関口が連れて行かれたのは,仙石楼の庭に突然現れた僧侶の死体をめぐる事件で久遠寺が呼んでしまった(笑)榎木津を,事件の捜査から「隔離」する「エサ」としてだったのだが,登場した榎木津による,「窓の外を上る僧侶→浮遊する僧侶→突然現れた僧侶の死体」事件の解明は見事だった!! さらに,京極堂も仙石楼に現れ,明慧寺では僧侶殺害事件が続いていくのだが,今回は捜査にあたった山下徳一郎の壊れ方と復活がなかなか印象に残った。 最後のほうで出てきた,石井寛爾警部もけっこうしっかりしていたし,国家警察神奈川県本部にとっては京極堂さまさま(山下警部補の復活は直接的には常信と鳥口の力に負うところが多かった)という感じかな(笑) 閑話休題,続きも閑話 前回読んだとき(1996)は,臨済宗と曹洞宗がぐちゃぐちゃになって,なんとなく曹洞宗内部の事件のような気がしていたのだが,今回は明慧寺の幹部の誰が臨済で誰が曹洞かを「京極夏彦メモ」に入力しながら読んでいたので,貫主の円覚丹がどちらとも書かれていないのには気づいていた。真言密教だったか! さらに,驚いたのが仁秀の正体。 「禅宗の歴史」の部分を「めんどうだなぁ」などと思いながら読んでいたのだが,しっかり意味はあったのだね(笑) 今回は,わけのわからない挿入部分(最後にはわかります,笑)が少なく,けっこう「一直線」で,それなりにわかりやすかったような気がする。 しかし,了念の檻と仁秀の檻という二重の檻の構造はすごく,最後に寺が炎上することでその迫力を増していた。 PS これまでも事件をもとに関口が小説を書いていることについては述べられているが,今回は,関口が「書き手」であることが特に明確にされていた。 時代・場所,登場人物,妖怪などをフリーページの京極夏彦メモ(鉄鼠の檻)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。 京極夏彦の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (京極夏彦)からごらんください。 著者ホームページ:大極宮 楽天ブックス 記事関連のオススメ日記 ながらにっき(danke3さん) ながらにっき(danke3さん)-再読- 未来の予定~ラビ的(みっつ君) オボエガキ(ムウみんさん) アゲハのひとりごと(ageha0509さん) イーヨーのミミ(深町りなさん) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/04/27 08:23:51 PM
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