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テーマ:ミステリはお好き?(1494)
カテゴリ:読んだ本(ミステリ・日本)
「写楽殺人事件」(→日記はこちらから)に続く,
高橋克彦の「北斎殺人事件」(1986)を読んだ。ボストンの老人(元日本人72歳)殺人事件から始まるのだが,結局津田良平が巻き込まれることになる。 前作「写楽殺人事件」は盛岡に帰った津田が,殺された国府洋介の妹の冴子と結婚したところで終わるが,今回は洋介の北斎に関する遺稿を出版するために北斎について調べていくことが話の中心になる。 津田良平のサポーターとして登場したのが塔馬双太郎なのだが,なかなか魅力あるキャラクターだった。 以下「雑感&まとめ」ですがネタバレ不可避なのでご注意ください。 ☆国府が提示したのは「北斎が隠密である」ということだが,その仮説を検証していく過程は魅力たっぷり。 「春朗合わせ鏡」(→日記はこちらから)などの作品を読んでいるので,北斎が隠密であることに少しも違和感を感じなかったのだが(笑),実はこの作品で根拠が示されていたのだ(年譜は若干のズレが見られる)。 特に、北斎の収入が多かったこと,戒名の院号や中島家を出たあとで,自画像に刀をかき入れていたことなどから,北斎の身分が武士であったという考察には説得力があった。 鳥居耀蔵の名前が出てきたときには,ちょっとびっくりしたけれど…… ☆執印父娘の「すれ違った愛」も,読後に強い印象を残す。しかし,前回の国府といい,今回の執印父娘といい,このシリーズはやたらと主要キャラを殺すなぁ。 ☆刑事がやたらともの分りがよいのもシリーズの特徴。今回は菅刑事が塔馬双太郎にとても協力的だった。 ボストン市警のボーガンもなかなかよかった。 ☆今回の「贋作」は,贋作の実物を消滅させるための大掛かりな企みという点がとても魅力的だったのだが,「都合よく交通事故が起こった」という部分にだけちょっとひっかかった。 贋作であることが「宗理辰政」という画号だけからではなく,書かれていた「餓鬼地獄」そのものからわかるというのは,思いつきもしなかったので,衝撃的だった(笑) 高橋克彦の作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (高橋克彦)からごらんください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → ミステリ・サスペンス・推理小説全般 (↑関連トラバの集積場所) こちらもクリックをよろしく! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 楽天ブックス 記事関連のオススメ日記 つまずく石も縁の端くれ(一村雨さん) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/04/03 01:11:20 AM
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