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テーマ:ミステリはお好き?(1494)
カテゴリ:読んだ本(ミステリ・日本)
榊原シリーズ2作目といえる,
東直己の「残光」(2000)を読んだ。この作品は,「フリージア」の続編ともいえるが,「探偵はバーにいる」から「探偵はひとりぼっち」までの便利屋シリーズ「青春編」(←勝手な名づけ)に対する,便利屋シリーズ「中年編」の第1作といっていいかもしれない。 谷間の街に下りた榊原健三は,丸高建設の社宅内保育施設での人質立て篭もり現場のテレビ画面で多恵子の姿を見て,札幌に向かう。 同じテレビを見ていた桐原は,榊原が山から下りることを即座に察知し,組員に戸締りして引っ込み,ススキノもしばらく放っておくように指示する。 5年前の事件(「フリージア」)で榊原の存在を知っている人間はすべて殺され,例外として生き残ったのが桐原・相田たちだったのだから,まさに的確な指示。 多恵子一家の動静を見守り,偽名「持谷良比古」という名前で榊原に報告を送っていた桐原だったが,榊原と持谷が直接接触する可能性が大きくなったことで,呼び出したのが「便利屋」だった。 ここで登場した「便利屋」はやたら太っていることを強調され,しかも,家は汚れていて……「探偵はひとりぼっち」とつながらない(笑) つながらないはずだよ!! 年齢は43歳前後になっていて,思わせぶりで終わった「ひとりぼっち」の最後に言及されていた子供は小学6年(「探偵は吹雪の果てに」からの類推)になり,離婚した春子が育てている。 養育費はきちんと送り,夏に一緒にキャンプに行ったりもしているので,それなりの親子ではあるようだ(笑) 今回は,榊原の凄さが部分的に「通用しない」話でもあった。 自動車を「借りる」ことや相手を「倒す」ことはあいかわらずなのだが,必要な資金をうまく「調達」できない。 これは,恵太がそばにいたこともあるのだが,最初に襲いかけた呉のホテル・アバンチュールの模様替えを知らなかったことにもあり,それが最後の「第四パープルビル」での誤算にもつながっていく。 相田も変わってしまった。というか,変わり過ぎだよ!!! そんな相田が不自由な口から榊原たちを救うてだてを桐原に伝えたという場面にはけっこう感動。 切り札となった高田も北大のオーバードクターからショット・バーのマスター兼一部で人気DJになっているし…… 時間の流れを感じさせられた1冊だった。 時代・場所,登場人物などをフリーページの東直己メモ(探偵はひとりぼっち)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。 東直己の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (東直己)からごらんください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → ミステリ・サスペンス・推理小説全般 (↑関連トラバの集積場所) こちらもクリックをよろしく! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 楽天ブックス 記事関連のオススメ日記 19番の独り言(ケント19さん) りぶらりさん お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/04/27 12:47:28 AM
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