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テーマ:京極堂シリーズ大好き!(44)
カテゴリ:京極夏彦
京極夏彦の「今昔続百鬼-雲-」(2001)を読んだ。沼上君が多々良センセイ(読みは「せんせー」)について,あれこれ語る話で,「稀譚月報」の「失われた妖怪たち」が好評連載中ということから,書いているのは昭和28年6月以降だが,各短編で起きる事件はその数年前のことである。 京極堂の周りにはあやしげな人物が集まる(笑)が,「生活の基盤をもたない」という意味では,多々良,沼上のコンビがもっともあやしいのかもしれない。 2人で同じ印刷会社に住み,多々良の立場は間借り人,沼上の立場は住み込みの社員であるにもかかわらず,ときどき「数か月頑張ってアルバイト」をし,「旅」に出かけてしまうのだから……。 あやしげな常連メンバーの1人である査問委員会常連の刑事(木場のこと)も首にはなっていないし,「探偵」(榎木津)は自分の思惑とは別に大きな報酬が時々入ってくるし,古本屋(中禅寺秋彦)も熱心でないわりに大きな商いができているようだし,作家(関口)も単行本を出したし…… 稀譚月報で多々良の連載が始まった(経緯は「塗仏の宴」に詳しいが,昭和28年正月に中禅寺淳子が多々良の話に興味をもったことがきっかけ)ところから始まっているので「あやしさ」はやや薄まっているが……(笑) この本では,多々良のとんでもない発言や行動がなぜか「事件」を解決してしまうところが楽しい。 ただし,最後の事件ではそれがもとで…… 岸涯小僧 昭和25年初夏に山梨で多々良が「かっぱ」との声を聞き,それが実は犬の名前だったのだが,それをきっかけに多々良は村木作左衛門という後ろ盾を得,沼上は富美という伴侶候補(予想)を得る。 泥田坊 昭和26年2月8日頃,雪の山から村に出た多々良と沼上は忌み籠りして人が家から出ない村をうろつく黒くて動きのぎこちないモノを目撃する。これは,首にナイフが刺さった被害者だった。 手の目 「泥田坊」の時点で無一文になったコンビが村木に援助を求め,駆けつけた富美がお目付けとなるのだが,群馬まで足を伸ばしてしまい,雪のせいで滞在を余儀なくされた村全体でかかわった博打のけりを沼上がつけることになる。 古庫裏婆 昭和26年秋,山形県の聖地湯殿山への入口で,沼上が殺されそうになり,多々良が痩せさせられそうになった話(笑) インスタント即身仏の作り方の話ではあるのだが,多々良・沼上と京極堂との初めての出会いの話でもあり,「陰摩羅鬼の瑕」に登場する伊庭と京極堂・里村との出会いの話でもある。 時代・場所,登場人物,妖怪などをフリーページの京極夏彦メモ3(今昔続百鬼-雲)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。 京極夏彦の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (京極夏彦)からごらんください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → 京極夏彦の世界 (↑関連トラバの集積場所) こちらもクリックをよろしく! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 著者ホームページ:大極宮 楽天ブックス 記事関連のオススメ日記 ○o。.サスライスロウリィ。.。o○(猫柳ナツメさん) cascade0920さん 日々のあぶく(kiyu25さん) 楽園に吼える豹(なまけいぬさん) のぽねこさん 未来の予定~ラビ的(みっつ君) 雑記(時計2230さん) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/05/06 02:19:48 AM
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