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テーマ:ミステリはお好き?(1494)
カテゴリ:読んだ本(ミステリ・日本)
太田忠司の「甘栗と金貨とエルム」(2006)を読んだ。ミステリを読んでいて,結末で「やられた」とか「ひっかかった」とか思うことはよくあるのだが,今回は読み初めで「だまされた!」と叫びたくなってしまった。 タイトルとカバーイラストから,この本はファンタジーだろうし,もしもミステリーだとしてもファンタジーの要素を含んでいるものに違いない! と思い込んでいた。 読んでみたら,主人公が(退学届けを出したが保留中の)高校生ということはあるが,ごくふつうの「探偵もの」ミステリーであり,ちっともファンタジーじゃない!! タイトルの「甘栗」は主人公の苗字,「エルム(楡)」は依頼人の少女につけたダジャレからきた呼び名,「金貨」は少女が探偵に払った依頼料だった(笑) 探偵をしていた父親の交通事故死で,事務所の整理をしていた主人公甘栗晃のもとに小学生の少女仁礼(にれ)淑子が現れ,父親に頼んでいた調査(彼女の母親探し)を継続するようにいう。 最初は嫌がっていた晃だが,結局依頼を引き受けることになり,父親のもとで事務をしていた奥山さんに紹介された女性探偵藤森涼子などのアドバイスを受けながら,楡礼美枝子を捜していき……という話。 「ころうどん」,「イタリアンスパゲッティ」,おでんの「ちくわぶ」,「わらじとんかつ」など食べ物の話もおもしろく,「殺人」はないけれど,登場人物の過去などに色々な謎があり,じゅうぶんに楽しめるオススメなミステリーなのだが,読んでいる間はカバー絵のことを忘れていたほうがよいだろう(笑) 「探偵」話には絡まないが,主人公の友人として登場した柴田直哉も魅力たっぷりなキャラクターなので,直哉も巻き込んだ形の続編を期待してしまう。 ところで,作品の中で登場した藤森涼子は,シリーズ物の主人公で,「追憶の猫(2003)」では高見が一宮探偵事務所の所長になり,涼子はネット上に探偵事務所を開くところで終わっている。 今回,備品を保管し調査員が集まる場所が欲しくなっていることが語られ,ネット上の探偵事務所がうまくいっていることが明らかになった。 甘栗・藤森・柴田のトリオで「学園」もからんだ大きなヤマを1つ,どうだろうか(笑) 太田忠司の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (太田忠司)からごらんください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → ミステリ・サスペンス・推理小説全般 (↑関連トラバの集積場所) こちらもクリックをよろしく! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 著者ホームページ:Ohta's Home page 楽天ブックス 記事関連のオススメ日記 積んどく? 読んどく?(shiba_motoさん) 日々のあぶく(kiyu25さん) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/06/09 12:44:20 AM
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