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テーマ:ミステリはお好き?(1494)
カテゴリ:読んだ本(ミステリ・日本)
便利屋シリーズ「中年編」の3作目である,
東直己の「駆けてきた少女」(2004)を読んだ。スナックから出た「俺」は若い男にからまれている少女を助けようと男に声をかけるが,驚いたことに少女の言葉によってその男からナイフで切りつけられることになる。 けっこう大騒ぎするのだが,皮下脂肪の厚さによって傷が内臓まで達せず軽傷ですんだというのが,近頃の便利屋の体型ともあいまって大笑い。 入院中の「俺」を濱谷オバチャンが見舞いにきて,「カシワギ」の家のことをちょっと調べてくれと頼んだことから,「俺」は「ススキノ、ハーフボイルド」(日記は→こちらから)の事件に巻き込まれることになり,こっち(読者)は同じ事件を別の視点から語られることになる。 前日譚といった感じだけれどね(笑) 「半熟」の省吾君に比べ,長年しっかりと「固茹で」をやってきた便利屋の立場から語られる物語は,落ち着いていて安心感もあった(笑) 「残光」から続く,道警の不祥事を扱った話でもあって,こちらのほうがややスケールが大きい。 「俺」が居残正一郎の顔になるが,すぐに飽きてしまうという展開も,「俺」と「相性が悪い」仇敵桜庭との「対話」もおもしろかった。 桜庭の当面の敵であり「俺」のなんとなく盟友らしい桐原に「テンポ」を読んでいるかと聞かれ,「書いているんだ」といえなかった「俺」もおもしろかったけどね(笑) ドミノ倒しの最初のコマをはじいてしまい,「祭り」を阻止できなかった「俺」だが,「阻止」を頼みたかった勝呂麗奈がとてもけなげでかわいかった。 「ススキノ、ハーフボイルド」からの登場人物の後日譚もあった。 真麻…松井省吾と別れ,仙台のスナックのママ。 勝呂麗奈…退学後,真麻が紹介した沖縄の民宿で働く。 森野…ほぼ女になって福岡のショー・パブで人気ナンバーワン。 誉田…飛ばされて,知床の付け根にある斜里支局の支局長。 松尾…「北海道の小さな美術館巡り」の連載担当。 居残正一郎…マンネリといわれ,「テンポ」の連載がポシャる。 篠原…道庁の地場産業振興室室長補佐に就任しベンツに乗る。 俺…松井省吾に何かを期待している(笑) PS ☆相田がまだ生きていて安心したのは自分だけではないと思う!! ☆「誠忠会」は「ススキノ、ハーフボイルド」で真麻が語ったところでは,橘連合菊志会系列だが,この作品の桐原によると花岡組の系列になっている。 「ショー」の開催予定時期も違い,これらのギャップはちょっと気になる(笑) ☆やっぱり高田が「現場」に出てこないと「ハードボイルド」の風味がちょっと落ちるなぁと感じさせられもした。 時代・場所,登場人物などをフリーページの東直己メモ(駆けてきた少女)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。 東直己の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (東直己)からごらんください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → ミステリ・サスペンス・推理小説全般 (↑関連トラバの集積場所) こちらもクリックをよろしく! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 楽天ブックス 記事関連のオススメ日記 19番の独り言(ケント19さん) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/06/10 12:57:43 AM
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