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テーマ:ミステリはお好き?(1494)
カテゴリ:読んだ本(ミステリ・日本)
「笑酔亭梅寿謎解噺」(日記は→こちらから)の続きになる,
田中啓文の「ハナシにならん!」(2006)を読んだ。高校時代の担任の古屋(元噺家の笑酔亭梅林狩)に無理やり噺家にされたトサカ頭の笑酔亭梅駆(星祭竜二)と彼が内弟子をする師匠の笑酔亭梅寿を中心にした連作短編集。 月亭八天による各話の最初の紹介文はあいかわらず楽しく読めた。前回より「抜けて」いた気がするのだが,きちんと比べたわけではないので思い違いかもしれない。 タイトル(副題)通り各話に軽い「謎解き」が入っているが,上方落語界の大物であるとともに奇人である師匠と,ときどき(?)思い切って切れてしまう竜二のはちゃめちゃぶりが楽しい。 師匠は松茸芸能を首になって新しい事務所を作らざるを得なくなり,竜二は「O-1グランプリ」決勝の最下位から始まり,いったんは師匠のもとを飛び出して独演会を開き,失敗して落ち込んだもののそれが「日本演芸文化大賞」の新人王に選ばれたり,子弟そろってテレビの生放送でお尻を出したり……と波瀾万丈。 人気漫才コンビ「ラリルレロバの耳」から噺家に転向した健造と伸吉,東京の人気若手落語家三昧亭あぶ虎,新事務所のマネージャーになった江田寿子など魅力的なキャラクターも新登場して,今後の展開が楽しみだ。 「謎解き=ミステリ要素」としては,「蛇含草」では三代続いた江戸っ子東西亭豌豆の秘密,「天神山」では「ホテル黄昏」の幽霊,「ちりとてん」では豆腐屋のジジイが取材拒否する理由,「道具屋」では犬右衛門から猿右衛門へのメッセージの隠し場所,「猿後家」では松茸芸能新社長の秘密,「抜け雀」では鳥が描かれた金蒔絵の屏風の謎,「親子茶屋」ではやや苦しいが江田寿子が落語を嫌っていた理由など,それぞれにきちんと含まれてはいる。 しかし,キャラクターたちの言動によってそれが全く霞んでしまっている(それが悪いとは思わないが……,笑)のは前述した通りである。 そもそも,梅寿の弟子の名前を見ているだけでも笑えるし…… 田中啓文の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (田中啓文)からごらんください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → ミステリ・サスペンス・推理小説全般 (↑関連トラバの集積場所) こちらもクリックをよろしく! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 著者ホームページ:田中啓文のふえたこワールド 楽天ブックス 記事関連のオススメ日記 猛読醉書(かつきねえさん) ミステリの部屋(samiadoさん) 日々のあぶく(kiyu25さん) 魔女の隠れ家(たばささん) 寺から街へ(nazuna3027さん) HATTEN WORLD RAKUTEN(hattenさん) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/07/02 12:37:30 AM
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